作品の形は端正で、友太郎作品としては特徴的大きさの作品です。
釉下には黒、紫やクリーム色が使われ、彼の釉下彩の独創技法が、柿の成熟した色合いや葉の筋に認められます。
鴉の体には黒と紫の濃淡変化、眼輪や鼻上の羽毛は紫色の描線で表され、柿や葉脈を盛り上げで、完熟した柿のキズはレリーフで表されるなど、細部にわたり友太郎の技術と表現がふんだんに取り入れられています。
「友玉園陶寿製」銘、美術館収蔵品のレベルです。
タイトル(よみ): 柿木に鴉
作家: 加藤友太郎 Kato Tomotaro
制作年: 明治時代後期
寸法: 16cm×11×11cm
加藤 友太郎(かとう ともたろう、嘉永4年(1851年)9月 - 大正5年(1916年)2月27日)は、明治期の陶芸家。愛知県瀬戸市生まれ。号は陶寿。
重要文化財
東京国立美術館
(写真11-14は参考)
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