この本は、英語学習で悩んでいる人のために書かれました。英語学習者は読む・書く・聞く・話すのすべての能力をあげたいとみな思っています。読むことはなんとかできるから、書く・聞く・話す能力を上げたいと思っているも多いでしょう。でも、本当に読むことはなんとかなっているのでしょうか?  すらすらと読めないからこそ、書く・聞く・話す力が思ったように伸びないのかもしれません。  SSS(Start with Simple Stories)方式の英語学習法は、まず、すらすらと英語を読める力を上げて、100万語単位で英語を体にとりこみ、英語を英語のまま理解する力をまず伸ばそうという英語学習法です。何百万語もの英語を訳さずに読み、英語で考える力をのばせば、自然に、書く・聞く・話す力も伸びてきます。  英語を英語のまま理解して読むための三原則は、 辞書は引かない・わからないところは飛ばす・つまらなくなったらやめる です。これを多読三原則といっていますが、これは日本語での読書の方法と同じ方法ですね。  母語で自然に行っている方法を、英語でも行うためには、非常にやさしい本からじょじょにレベルを上げていく必要があります。この本では、 1 どこからスタートするか? 2 どの位のペースでレベルをあげていくのか? 3 どんな本を読めばよいのか? を具体的に説明してあります。 実際に、読みやすさレベル 0,3、0.7、0.8、0.9、1.4、1.6の洋書の全文・または一部も掲載し、初めに読む本のレベルや内容を実際に知ることができます。 掲載された洋書の全文に相当するCDも付いています。  この本を読んで、わからないことがあった場合には、SSS英語学習法研究会の掲示板に投稿してみると、著者・監修者を含めたいろいろな人が相談にのってくれるでしょう。 あなたも、この本で多読を始めてみませんか?