深層の天皇―源氏物語の古京
広川 勝美【著】
人文書院(1990/12発売)
サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20X15cm
昭和から平成への御代替り。源氏物語のむかしなら、宮が遷されまた新しく華麗な王朝絵巻の始まるところ。しかしこの名高い物語をひもといた者は誰しも、優雅な色好みの世界のうらに不気味な暗い影が全篇を覆っていることに気づかされる。この暗さは一体何なのか。平城京から平安京への歴代の天皇がひきずっている鬱々たる憂愁の系譜。怨霊に充ちた王朝の都市伝承アーバン・レジェンドの秘密に迫る。
目次
宮都の伝承
怨霊の宮都
悪所の物の怪
古京への回帰
終末としてのプロローグ
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