織田方に着くよう荒木村重を説得するため播磨・伊丹城に単身乗り込んでいった黒田官兵衛。だが村重に不審がられ、城内の想像を絶する狭隘な土牢に一年もの間幽閉される。のちに救出された時には足が不自由になりながらも、秀吉の懐刀として忠節を貫き通した智将の魅力を余すところなく描いた名著。