キザキノナタネの種 100粒

■特性
・草丈が高く、よく繁茂する。耐寒・耐雪性が強い。
・秋まきした場合、春に美しい黄色の花をつける。景観用にも適する。
※春まきの場合はほとんど着花しませんのでご注意ください

■特性
●日本で初めて育成された無エルシン酸(※)の北海道・東北向けの搾油用ナタネの品種。
※エルシン酸・・・過剰に摂取すると心臓障害等を引き起こすといわれる脂肪酸

●葉は濃緑色で肉厚であり、しばしば白粉状のロウ質に覆われる。
葉の大きさは 和種ナバナに比べ大きい。

●耐寒性の強い晩生種。

【播種量】
●2〜3㎏/10a

【種種期】
●寒冷地:9月〜11月 ※収穫期:6月

■「農研機構」国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構より参考資料

成果の内容・特徴

技術・情報の内容及び特徴
キザキノナタネは昭和54年度東北農業試験場が無エルシン酸、草型良、耐病性、 多収を目標として「東北72号」を母、「Rapora」を父として交配し、選抜を固定を 図ってきたもので、昭和62年度より「東北84号」として試験に供してきたものである。 平成2年度に青森県が奨励品種に採用。
本系統は、なたね油を構成する脂肪酸組成のうち、エルシン酸を含まない我が国 初めての優良系統で、草丈はやや高いが、菌核病や耐雪性、耐倒伏性の点で強く、 また収量性で優れている。平成2年11月なたね農林47号として農林登録された。
技術・情報の適用効果
キザキノナタネは中晩生で青森県の奨励品種「カミキタナタネ」とほぼ同じで、 「トワダナタネ」より早い系統で青森県における越冬性はこれら品種と同等である。 草丈は「カミキタナタネ」より高いが耐倒伏性強く収量性は特に優れている。 また、食用油の条件とされている無エルシン酸の特性を有するので、消費者、 実需者、農家の要望に答えることが出来る。
適用の範囲
北東北の平坦地帯。
普及指導上の留意点
1. なたねと交雑可能なアブラナ植物から十分離して栽培すること。
2. 種子は無エルシン酸であることを保証したものを使用すること。
3. 耐倒伏性は強いが過度の多肥栽培は倒伏、菌核病の多発を招く恐れがあるので避ける。
4. 越冬前に十分な生育量を確保するため適期播種を励行すること。