商品説明 |
| 茶の湯の古典・2・南方録覚書・茶話指月集/初心者でも数寄雑談に参加できるような参考書・利休の茶の心を初心者にもわかりやすく解説
昭和59年 二重箱 199P。部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
あとがき 南坊宗路に「集雲庵壁書」というものが伝えられている。その中に、 庵内庵外にお小て、世事の雑話古米禁之 という一条があって、路地に入った時から一切の世事雑談は禁じられていたことがわかる。ここでいう世事雑 談とは、『山上宗二記』でいわれる、 「我が仏、隣、宝、彈男、天下のいくさ、人の善し悪し ということであった。今日でも充分通用しそうな戒めである。 では茶席で話すことのできる内容とは、一体どのようなものであったかというと、それは,数寄雑談、とい う言葉でいいあらわされてきたものである。同じく『山上宗二記』に、一、数寄雑談之事、古人申伝古キ名物之判御茶ノウワサ、上手二中年ヲ越可習事 とあり、『分類草人木』にも、会席にての物語は、其の日の寒熱・天気の晴晦・風雨花月などを語り出すべし、唐物の由来、古人の数寄の 仕様(略)などは、功者・老者の雑談なるべし、若輩には似合わず。 といわれていて、初心者の話はその日の天気のことか、花鳥風月のことに限られていた。名物の由来や茶の心 などが話せるのは功者や老者といわれる練達の人でなければならなかったのである。
となると、一会の茶事が果てる四時間もの長い間、初心者は天気や季節のことばかり話さなければならない。 いきおい口を鎖す人が多くなる。当然ながら一座の建立ははかり難い。このようなジレンマに陥った人たちは、 次第に初心者でも数寄雑談に参加できるような参考書を望むようになった。その要望に応じて出版されたのが茶話指月集』である。そしてまた、利休の茶の心を初心者にもわかりやすく解説しようとしたのが、立花り 山の発見による『南方録』であった。『茶話指月集』と『南方録』の「覚書」はまさに逸話の宝庫といえよう。
往々にして後の世の人々の好みと時代的評価とに左右されやすいという側面をもつ逸話は、場合によっては 全く作りあげられたものもあり、また事実に即して伝えられたものも多くある。いずれの場合もしかし、良く てきた逸話というものは、常に私たちに訴えかける何ほどかの真実を宿して光彩を放っている。それらの逸話 群の中に登場する多くの茶人たちの生き生きとした姿、その姿を通して垣間見る美の世界を、私はひとりでも 多くの人に感受して欲しいと願う。そしてその中から生まれる感銘がまたあらたな茶道精進への力となれば、 微力をいたした私としては、これに過ぐる喜びはないのである。
最後に、本書の前文を永島福太郎先生がお書き下さったことは、私にとって大変有り難いことであった。心 から感謝の意を捧げたいと思う。
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