これまで考古博物館を開く夢を持って60年以上にわたり集めてきた考古遺物を終活の一環で断腸の思いで出品していきます。今回は鈴台と垂れ飾りのついた新羅装飾土器の
逸品です。
全体としては台付長頸壺のような外形なのですが、頸部と壺の境には底があり鉢(コップ)のようになっています。したがって壺の部分は閉じられた袋状になっており、沈線を境に2段に三角の透かし孔を設け内部に陶球が入れられています。したがって振ると鈴のように音がします。台にも同様に三角の透かし孔があります。コップ状の口縁部には4個の垂れ飾りがつき、沈線や波状文や縦方向のの櫛描き文で飾られます。なお、台の内面に青インクでP488の記号が書かれています。
状態としては、90%以上がオリジナル部品ですが、口縁や台部に小さな欠けがあったようです。しかし、そこもわからないほどうまく補修されています。垂れ飾りの一部も復元したものがあるようです。特別に制作され、実用品ではなく、葬送儀礼等の特別な場で用いられた新羅土器と思われます。
大きさは写真のスケールでご確認ください。時期的に三国時代5世紀頃と思われ願います。具体的な出土地は不明です。
これらの説明内容をご承知の上で入札をお願いします。 返品やクレームには対応しませんので写真と説明文をよく確認の上入札をお願いします。しっかり梱包して発送しますが、途中で破損する可能性はあります。その場合は、ご自身で補修できないようでしたら、返送いただければ補修いたします。 まだ出品は不慣れであり至らないところもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。