シャトー・トロロン・モンド 2000年 サン・テミリオン グランクリュ
" Chateau Troplong Mondot 2000, Saint Emilion Grand Cru " 1本(750 ML)の出品です。
世界遺産サン・テミリオン東側の高台急斜面に位置するこのワイナリーは18世紀まで遡れる歴史を有しますが、その潜在能力を発揮して高い評価を得るようになったのは80年代に現当主クリスティーヌ・ヴァレット女氏がミシェル・ロラン氏を醸造コンサルタントに招いてからです。巨額の投資と手摘み・完熟・収穫制限の徹底と新樽の使用、容赦ない葡萄の選別(セカンドワインの導入)がトップシャトーの仲間入りを実現させ、2006年には遂に念願のプルミエ・グランクリュ・クラッセへの昇格を果たしました(サン・テミリオンの格付け改定は10年に一度行われます。)。ヴァレット氏の誠心誠意な運営によって花開いたシャトーです。
濃いルビー色をしており、ブラックチェリージャム、ミネラル、ほのかなブルーベリーのニュアンス。また香ばしい新樽のニュアンスも感じられます。フルボディで力強いのですが、とても上品です。まろやかながら果実味の凝縮感があり、 口に含むとメルロの柔らかさが口いっぱいに広がります。一言で表現するならビロードのような滑らかなタンニンと豊かな果実味のバランスの良さを特徴とするワインですが、サン・テミリオンで最も硬質で堅牢と言われている為、その特徴を引き出すには十分なエイジングが必要です。
2000年のボルドー地方は全域が素晴らしい天候に恵まれ、どの葡萄品種も最高の出来栄えとなり『史上最高のヴィンテージ』と言われています。トロロン・モンド 2000年VTに対してロバート・パーカー氏は2003年に「腰が抜けるほど偉大な1990年以降で最上のワインだ。この偉大なヴィンテージにおける超大作である。縁いっぱいまで濃い紫色をしており、インク、クレームドカシス、黒鉛、香ばしいオークのアロマを持つ。フルボディで力強く、バランスは秀逸。並外れた芳醇さや重々しさが身上のワインだが、現実離れした新鮮さや生気も感じられる。フィニッシュは45秒強も持ちこたえ、いくらかのずっしりしたタンニンを殆ど隠してしまっている。鮮明感、芳醇さ、強烈さは夢の様だ。心動かされるワインだ。」とコメントして96点を与えていますが、7年後に再試飲して次のコメントを添えています。
「信じられないほど深い紫色で未だ非常に若い。2003年に味わったときからほとんど変わっていない。この2度の試飲で、深遠な1990年、及び2005年、2008年、2009年のような最近の優れたヴィンテージと比較しても2000年が最も偉大であることが確認できた。チョコレート、グラファイト、ブラックベリー、ブルーベリー、カシス、インクといった様々な特徴がこのフルボディで力強く引き締まったサンテミリオンに備わっている。タンニンは未だ目立つが、7年前よりも味わいの中に溶け込み、果実味、エキス、コクがとても感じられる。この2000年はあと4~5年寝かせることで美味しく飲めるようになり、少なくとも20年は飲み頃を保てるだろう(予想される飲み頃は2015年から2035年)。 (2010年6月6日)」 このとき96点変わらずでしたが、再々試飲すれば、上方修正も有り得る内容のコメントでした。
セパージュはメルロー85%、カベルネ・ソービニヨン15%。
現在、自宅地下室のワインセラーにて保管しております。
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