直径】約35mm
【重量】約20g
【品位】0.925
【発行枚数】15,000,000枚
【カタログ】KM-Y80
【鑑定番号】6678867-006 NGCサイト表示
【東京オリンピック記念貨幣】
日本で初の開催となった第18回夏季オリンピック東京大会の記念貨幣の発行が、1964年(昭和39年)2月14日、池田首相の決断により閣議決定された。当初は100円銀貨を発行する計画であったが、当時高度経済成長真っ只中にあり、通貨需要が飛躍的に伸び通常貨幣の大増産を行っている中、造幣局における100円銀貨の製造能力の関係上、直径、量目および材質は100円通常貨幣と同等のものとされた。また昭和39年度(1964年4月-1965年3月)の100円貨幣発行計画分8000万枚を全て記念貨幣とし、既存の設備を流用して政令による図案のみの変更で発行することとなった。また当時、電子部品配線用および写真感光材料など世界的な銀需要の伸びの背景による銀貨発行の制約もあった。しかし東京オリンピック組織委員会の強い要望により、より高額でサイズの大きな銀貨の発行が検討された。
当時の貨幣発行の根拠法として機能していた臨時通貨法に臨時補助貨幣として規定されていた有効な貨種は、1円、5円、10円、50円、100円の5種類であったため、1000円の額面の貨幣を発行するためには特別立法が必要であった。そのような状況の中4月20日に「オリンピック東京大会記念のための千円の臨時補助貨幣の発行に関する法律」(昭和39年法律第62号)を制定するに至り1000円銀貨の発行となった。造幣局内での貨幣製造は繁忙を極めていたため、この1000円銀貨製造では円形作成までの段階の作業は民間会社に委託された。
発行枚数は、1000円銀貨は各世帯に1枚、100円銀貨については国民一人当たり1枚を目安として決められたものであった。100円銀貨の図案は公募によるもので2月21日に新聞、テレビ、ラジオ、官報などで広報され、4月6日に応募作品3万0512点の中から聖火および五輪をデザインに取り入れた前島昌子の作品が1席に入選となり採用された。1000円銀貨の図案は造幣局内で作成され、日本を象徴する富士と桜をデザインしたものである。
(出典:Wikipedia)