25.3×17.9㎝

墨付 40丁半+2行

【刊記等】無し。

【内容】《日本大百科全書(ニッポニカ)》に依る。
平田篤胤講述。2巻。1804年文化1(1804)年、門人に対して講説したものを、11年門人に筆記させた。天地の初発(はじめ)以来皇統が続き、物も事(わざ)もわが国は万国に優れていることなどについて説いたものであるが、多くを本居宣長『直毘霊』に負うており、篤胤独自の考えもうかがわれるものの、この初期の段階では宣長の著書の強い影響下にあることが知られる。[田原嗣郎]

【因みに】平田学会(明治45年2月)出版の『古道大意』《国会デジタルコレクション》活字版と照合してみた。
 この本の下巻【画像8参照】は、1頁20行2段組で、全部で34頁+15行ある。
 ところが、出品した本は活字本の12頁+13頁下段【画像 3・9 参照】から始まっている。
 単純に、出品本は半丁9行(1頁文)。これが活字本のほぼ10行分に当たる。1頁が二段組みで、20行×2=40行。活字本1頁は出品本4頁(2丁)分に当たる。
 つまり、活字本12頁+上段分、出品本では12×4+2=50頁25丁分が抜けていると言う事になる。これは結構な量である。

【参考】
 出品本は全40丁×2=80頁あまり。
 それに相当する活字本は22頁。出品本では88頁(44丁)に相当する。まずまずの値である。
【追加】 活字本、巻末の11行分【画像10参照】が出品本には無い。内容的には、但し書きのようなので、書写した元本には無かったのであろう。

【表記について】漢字片仮名交じりで、口述筆記したものである。
「」→「コト」、「」→「トモ」などは判るが。「ム」がよく判らない。活字本と比較すると「御座る」に相当する事が判った。
 以前、「鷺流狂言」の手書きの台本を、狂言師を祖父に持つ友人から借りた事があったが、これと同じような「省略形」が使われていた。要は、「御座る」等の常套句は省略形で記しておこうと言う事だ。何しろ「べらべらと喋られる言葉」を筆記するのは大変だから・・・・・。

※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※袋部分の紙の切れあり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。