【詳細】
筒井康隆 自選グロテスク傑作集 ポルノ惑星のサルモネラ人間 新潮文庫

平成18年7月20日2刷 新潮社発行

地球から学術調査隊が訪れた「ポルノ惑星」で、美人隊員の島崎博士が妊娠した! 原因は妖草ゴケハラミ。その処置を年中丸裸の原住民に聞きだしに向ったおれが見た、密林を跋扈する奇怪な動植物の数々。常識に凝り固まった脳みそを爆砕するモンスター・オンパレードの表題作の他、妻が冬眠から目覚めて羽化、産卵して脱皮までする「妻四態」など、異次元グロテスクワールド全開の7編。

筒井康隆
1934年、大阪市生れ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌NULLを創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞

【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。