【詳細】
初版帯付 津原泰水 ルピナス探偵団の当惑/ルピナス探偵団の憂愁set
ルピナス探偵団の当惑 ミステリーリーグ2004年3月30日初版 原書房発行 帯付
ルピナス探偵団の憂愁 創元クライムクラブ2007年12月25日初版 東京創元社発行
ルピナス探偵団の当惑
二十世紀の黄昏の、ある晩秋に起きた殺人。たわいもない筈のその事件には、一つ奇妙な謎が残されていた。私立ルピナス学園に通う吾魚彩子(あうおさいこ)は、かつてうっかり密室の謎を解いてしまったために、刑事である奇矯な姉に無理やり現場写真を見せられ、推理を強要される。なぜ犯人は殺人ののち、現場で冷えたピザを平らげたのか――(「冷えたピザはいかが」)。青薔薇の館に残された、鏡文字のルビ付きダイイング・メッセージ。死体から右手を切り取られた大女優。博学の少年・祀島(しじま)らと遭遇する不思議な事件の結末は? 少年少女が織りなす謎と論理のセッション。清冽な印象を残す佳品三編を収める。
ルピナス探偵団の憂愁
高校時代「ルピナス探偵団」を称し様々な事件に遭遇してきた彩子、キリエ、摩耶、そして博学の少年・祀島。卒業から数年後、四人のうち、一人が不治の病で世を去った。久々に顔を合わせた三人に残されたのは、彼女が死を前にして百合樹の林に造らせた、奇妙な小路の謎だった。探偵団“最後の事件”を描く第1話「百合の木陰」から順に時を遡り、高校卒業式を目前に殺人が起きたルピナス学園で、彼らが授かった“祝福”を描く第4話「慈悲の花園」まで、物語は戻らぬ時間への郷愁を紡ぎ上げる。奇蹟のような輝きに満ちた少女探偵の“その後”を描く
津原泰水 津原やすみ
1964年広島県生まれ。1989年に少女小説家津原やすみとしてデビュー。1997年、津原泰水名義の長篇ホラーである妖都を発表。幽明志怪シリーズなどの幻想小説で人気を博す。2006年の自伝的小説ブラバンがベストセラー、2009年発表のバレエ・メカニックは本格SFとして各種ランキングを席巻。2011年の短篇集11が第2回Twitter文学賞を受賞、収録作の五色の舟はSFマガジン2014オールタイム・ベストSF国内短篇部門第1位同作は近藤ようこにより漫画化され、第18回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞
【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが概ね良好です。
※ルピナス探偵団の憂愁のカバー背表紙部に焼けが御座います。