| 商品説明 |
| 染色家・上野斌郎展./昭和初期から30数年にわたってろう染〉と云う技法を用いて新趣向のデザインによる壁掛けや屏風などの染色作品を制作
2000年 62P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
当館では、「佐倉・房総ゆかりの作家たち」というテーマのもとで、毎年 この地域と関わりのあった作家・作品の発掘に努めてまいりました。
今回は、染色家 上野城郎の創作活動の一端を紹介いたします。上野 は昭和初期から30数年にわたって、主に〈ろう染め〉と云う技法を用い て、新趣向のデザインによる壁掛けや屏風などの染色作品を制作してい ます。その作風は昭和初期のモダン・ガールの時代を彷彿させるものが ありますので、ぜひとも、この機会にご鑑賞下さい。
上野は、父祖の代から住み慣れた佐倉を日露戦争の頃に離れて、父母 に伴われ東京に移住し、浅井忠の弟子であった庄野宗之助や倉田白羊に 就いて、絵の勉強を始めます。やがて、叔父にあたる洋画家の都鳥英喜 方に寄宿して、京都の関西美術院で本格的な美術教育を受けています。 大正初期からはしばらくの間、大阪の百貨店図案部に勤めていますが、 染色工芸家を志して、東京に戻り、齋藤五百枝 (染色家) や岩田藤七(ガラ ス作家)らの知遇を受けて、大正末年には工芸作家としての道を歩み始め、 文展や後の日展に出品し、光風会の工芸部会員として制作活動を行いま した。
その後、落ち着いた生活を迎えた彼は、つれづれを懐かしむかのように、『私の絵巻』と云う一代記を録しています。その名の通りの絵巻仕立て で、着色された画に、気負いのない文章で、明治30年代の佐倉の様子や 子供たちの暮らしぶりが、手に取るように綴られています。今となって は貴重な資料ですので、作品と共にお楽しみ頂ければ幸いです。
お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷、小汚れ。ページ小黄ばみ。ご理解の上、ご入札ください。
もちろん読む分には問題ありません。169452 |
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