マイルス・デイビスのグループで認められた一躍スターダムにのし上がった新世代のギタリスト・ベンソン。
自分のテクニックの素晴らしさをことさら指摘するまではないが、一方ヴァーチュオーゾと呼ばれた職人芸の
前世代のギタリストと比較して、こともなげに演奏できる天才的な技術とフィーリングの素晴らしさは黒人の歴史
や汗や涙とは一線を画した軽やかさであり、軽快で恥ずかしげな演奏は時代の要請にこたえた見事さであった。
のフュージョン・シーンでは欠くことのできない存在であり、商業的にも成功した。
晩年CTIで同様に成功したが、ややもするとコマーシャルに利用され短い生涯を終えた感がぬぐえない。
はより本体的にフージョンを我がものとして、持ち前のヴォーカリストとしての実力もそれに応じて車をかけた。
アルバムでは正統派のジャズを聞かせてくれる。スタンダードな演奏の中に彼の持ち味である軽快さ、
脱恥ずかしさが大胆に発揮されている。



   1 ラブ・フォー・セール


       2 マスカレード・イズ・オーバー


   3 オール・ブルース


   4 ラブ・フォー・セール


   5 オレオ




6 ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー


7 リル・ダーリン


8 ラブ・ウェイクド・イン




  9 あなたがいるすべてのこと


  10 ダーヒンズ デリー