萩の花が咲き始めると、江戸はすでに秋。日本橋は木原店にある一膳飯屋・塩梅屋でも常連が集まって、秋の料理を楽しんでいた。そんな折、おはぎ作り名人のおひさの行方が知れなくなった。その直後、孫娘に妙な文が届いた。「おひさの命が惜しければ、長屋はぎを五百個作って売るように」。岡っ引きの松次は季蔵に、おはぎ作りを依頼するが・・・・・・。季蔵の料理と推理と刀さばきが冴えわたる大ベストセラーシリーズ、ますます絶好調。待望の第十七弾。