★目視による判断となります。

○THE VELVET UNDERGROUND / LOADED

○ジャケット:B

○盤:B(全曲視聴確認済み.薄擦れありますが再生良好です)

〇備考:USオリジナル:初年度'70年MONARCH PRESS:Cotillon - SD 9034

〇MAT:

SIDE 1 ST-CTN-702029-AA MO AT △15351 (MR)

SIDE 2 ST-CTN-702030-AA MO AT △15351-X (MR)

バンド解体期にあったからか、どの曲もどこか「未完成」の匂いを漂わせ、演奏もどこか「ゆるい」印象をうけます。(アンサンブルの要であったモーリン・タッカーがドラムを叩いていないのは相当の痛手だったと思いますが)。

しかしそんな中だからこそ、ルーの荒ぶる歌唱が一際際立って聴き手の心の芯に強く訴えかけてくるものがあります。

楽曲全体が、ファーストやセカンドで見せた「狂気」というものを込められておらず、ヴェルヴェッツ結成以前のルーが好きだったロックンロールやソウルの影響が色濃く出ており、アルバムに収められた楽曲たちの持つ「不完全さ」「明るい歪さ」は、聴きこめば不思議と耳に心地よく、ルー・リードなりの直球のロックンロールサウンドが、その荒ぶる声に乗っかって耳に気持ちの良い不協和音の如く響いてきます。

一方で冒頭の「フー・ラヴズ・ザ・サン」はヒット曲になっていてもおかしくないほどのポップで優しい佳曲、完成度は非常に高く、「ロンサム・カウボーイ・ビル」のこの開き直ったかのような明るさはそれまでのヴェルヴェッツではあり得ない景色を見せています。

このアルバムは音楽性も構成もバラバラ、だけどそれらを放り投げるように次々と叩きつけてくる様は、ジョナサン・リッチマンなどが切り開き、ギャラクシー500やヨ・ラ・テンゴ、ニルヴァーナまで通じるオルタナティヴの源泉だったんだと思います。

○コンディション表記

S=新品

A=美品

B=良品

C=普通

D=不良

コンディションは目視となりますので細部にこだわる方はご遠慮ください。