【詳細】
初版帯付 倉橋由美子 よもつひらさか往還 講談社刊

2002年3月20日初版 講談社発行 帯付

時空を越え、はるかな異郷とこの世を自在に往来する少年・慧君の幻想的な性的冒険。辛辣で精錬されたユーモアとエスプリ溢れる倉橋由美子待望の連作小説集。『サントリークォータリー』掲載。

グラスの向こうに冥界が見える
酔いしれてさまよい遊ぶ
黄泉平坂(よもつひらさか)のぼりおり

カクテルストーリー15
花の雪散る里/果実の中の饗宴/月の都に帰る/植物的悪魔の季節/鬼女の宴/雪女恋慕行/緑陰酔生夢/冥界往還記/落陽原に登る/海市遊宴/髑髏小町/雪洞桃源/臨湖亭綺譚/明月幻記/芒が原逍遥記

倉橋由美子
1935年、高知県生まれ。明治大学仏文科に在学中の’60年、明治大学新聞に発表した小説「パルタイ」が脚光を浴び、選者の平野謙に文芸時評で推奨され、同年の芥川賞最終候補になる。同作品で’61年の女流文学者賞を受賞。小説に『聖少女』『スミヤキストQの冒険』『城の中の城』『アマノン国往還記』(’87年泉鏡花賞)『ポポイ』『大人のための残酷童話』『倉橋由美子の怪奇掌篇』、エッセイ集『わたしのなかのかれへ』『最後から二番目の毒想』『あたりまえのこと』、翻訳書として、シェル・シルヴァスタイン著『ぼくを探しに』『天に落ちる』等。

【状態】
経年劣化により焼け、カバーにスレ、傷、縁ヨレは御座いますが、概ね良好です。
※最終頁に値札の剥がし跡が御座います。