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1993年155ページ 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
斎藤義重氏(1904年生まれ)は,大正末から昭和初期にかけ て, ダダイスムや構成主義などのヨーロッパ前衛美術に注目し、 また自らも「二科九室会」や「美術文化協会」の結成に参加するな ど, 戦前に展開した日本の前衛美術運動の草創期に活動を開 始しました。 当時, シュルレアリスムが日本の前衛画壇を席巻し ていたにもかかわらず, 異端とも言える構成的な抽象作品を制 作し続け、他に類例を見ない独創的な造形思考を示していたこ とで, 今日高い評価を受けています。 戦中及び終戦直後は, 満足に制作できず苦難の一時期を経 験しましたが, 激動する戦後の美術界においても, やがて, そ の活動が再認識され, 現代美術の代表作家のひとりとして、 現 在にいたるまで国際的な広がりをもって創作活動を展開していま す。 また, 教鞭をとった多摩美術大学などの教育現場から、 多く の若い作家たちを第一線に送り出し, 戦後日本の美術界を牽引 してきたとも言えましょう。
本展は,そうした現代美術のパイオニアとしての斎藤氏の活動 を回顧するだけでなく, むしろ, 旧作と最新作を素材とした作 家自身による新たな空間構成を目的としたものであります。 従って 作品が配された展示室全体を含めて、今回の展覧会自体が、 ひとつの作品として提示される意欲的な試みであると言えます。
本展の実現にあたりまして, 斎藤義重氏をはじめ、貴重な作 品の出品を快諾された美術館, 所蔵家 また企画段階から終始 変わらぬ御尽力を賜りました各関係者に対しまして、心からの謝 意表
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷、小汚れ。ご理解の上、ご入札ください。 もちろん読む分には問題ありません。273482s |