【詳細】
初版set 井上雅彦6冊

くらら 平成10年12月10日初版 角川書店発行
スクリーンの異形 平成12年3月10日初版 角川書店発行
綺霊 2000年8月28日初版 角川春樹事務所発行
燦めく闇 2009年11月20日初版 光文社発行
珈琲城のキネマと事件 2019年11月20日初版 光文社発行 帯付
深川霊感三人娘 2015年2月1日初版 廣済堂出版発行

くらら
原因不明の事故で沈没したクルーザーには、恋人が乗っていた。未確認の情報を元に、結城が駆けつけた港町には、異様な現象が起こりつつあった。曲馬団の箱、獣の檻、朽ち果てた道化人形……。奇妙な漂着物を拾った者たちに怪異が憑依し、伝説の殺人鬼が臨海学園に復活する。謎の少女クララの正体とは……

スクリーンの異形
魔性の科学者が生み出した怪物たちの地獄図…古都ウィーンに跳梁するヴァンパイアの妖影…甦った幽鬼をめぐる豪華客船上の惨劇…。幻の怪奇映画をオールナイト上映するシアター“骸骨城”を舞台に描かれる、現代の異色作家による傑作連作集。

綺霊
異形の旅人。美脚を酔わせる魔物。フレスコ画の罠。緑滴る少年…。万華鏡の破片のように鏤められた、世にも「綺」なる超短篇怪談。星新一の衣鉢を継ぎ、ショートショートをこよなく愛する幻想の詩人にして、二十世紀末のホラー短篇シーンを塗り替えてしまった 風雲児による、これが創作の原点。怪奇と恐怖と異形のショートショート集。

燦めく闇
吸血鬼映画のヒロイン役・白石澪は、相手役の不思議な魅力に惹きつけられてゆく。撮影の最後に彼女を待っていたのは―(「海の蝙蝠」)。海と繋がっていると噂される人造湖に、五人の男女がダイビングにやって来た。湖底に蠢く巨大な影の正体は?さらに、彼らを襲う怪異とは?(「沈鐘」)。闇を愛するアンソロジストが贈る、美しくも怖ろしい自選短篇十三篇を収録。

井上 雅彦
東京生れ。学生時代から文学賞の懸賞金稼ぎを続け、1983年「よけいなものが」の星新一ショートショートコンテスト優秀作受賞をきっかけにデビュー。幾つもの受賞作を収録した短編集『異形博覧会』で注目される。短篇小説の復権を目指して自ら企画したオリジナル・アンソロジー異形コレクションの監修で、1998年に第19回・日本SF大賞特別賞を受賞。アンソロジストとしても活躍し、海外の異色短篇作家作品の再評価にも努めている。

【状態】
経年劣化により焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。
※深川霊感三人娘のカバー袖に折れ跡が御座います。