【詳細】
初版帯付set 山白朝子

死者のための音楽 2007年11月16日初版 メディアファクトリー発行 帯付
エムブリヲ奇譚 2012年3月2日初版 メディアファクトリー発行 帯付
私のサイクロプス 2016年3月31日初版 株式会社KADOKAWA発行 帯付
私の頭が正常であったなら 2018年2月10日初版 株式会社KADOKAWA発行 帯付

死者のための音楽
これは愛の短篇集だ。
怪談専門誌『幽』の連載で話題沸騰の大型新人、待望の初単行本化
怪談専門誌『幽』2号から7号までに連載された6篇の怪談短編に、書き下ろし作品を加えた愛と哀しみの短編集。幻想的な異界への境界と、親と子を描いた叙情的な物語は、怪談ファンのみならず幅広い読者の支持を得る。

エムブリヲ奇譚
社寺参詣や湯治のため庶民は諸国を旅するようになった。旅人たちは各地の案内をする道中記を手に名所旧跡を訪ね歩く。『道中旅鏡』の作者・和泉蝋庵はどんな本でも紹介されていない土地を求め、風光明媚な温泉や古刹の噂を聞いては旅をしていた。しかし実際にそれらがあった試しはない。その理由は蝋庵の迷い癖にある。仲間とともに辿りつく場所は、極楽のごとき温泉地かこの世の地獄か。江戸――のような時代を舞台に話題の作家・山白朝子が放つ、奇妙な怪談連作。

私のサイクロプス
出ては迷う旅本作家・和泉蝋庵の道中。荷物もちの耳彦とおつきの少女・輪、三人が辿りつく先で出会うのは悲劇かそれとも……。怪談専門誌「幽」の人気連載に書き下ろし「星と熊の悲劇」を加えた九篇の連作短編集。

私の頭が正常であったなら
私の哀しみはどこへゆけばいいのだろう――切なさの名手が紡ぐ喪失の物語。突然幽霊が見えるようになり日常を失った夫婦。首を失いながらも生き続ける奇妙な鶏。記憶を失くすことで未来予知をするカップル。書きたいものを失くしてしまった小説家。娘に対する愛情を失った母親。家族との思い出を失うことを恐れる男。元夫によって目の前で愛娘を亡くした女。そして、事故で自らの命を失ってしまった少女。わたしたちの人生は、常に何かを失い、その哀しみをかかえたまま続いていく。暗闇のなかにそっと灯りがともるような、おそろしくもうつくしい八つの“喪失”の物語。

山白朝子
乙一による別名義。
1978年10月21日-)は、日本の小説家、映画監督、脚本家。日本推理作家協会会員、本格ミステリ作家クラブ会員。
山白朝子(やましろ あさこ)や中田永一(なかた えいいち)の別名義でも小説を執筆している。

【状態】
経年劣化により若干の焼けは御座いますが、カバーにスレ、傷少なく、概ね美本です。