サブリナの経営するアンティークショップに、ある日珍しく若い男性客が訪れた。彼女は、ひと目見てその男に心ひかれる。だが、その男こそ、かつて父の共同経営者であり、父の破産に関係しているのではないかと疑っていたダナーの息子、ジュールスだった。そのうえジュールスは、サブリナの先祖代々からの屋敷を買いとり、モダンな改造を加えようと企てていた。歴史のある美しい屋敷を愛するサブリナがやめるように頼んでも、ジュールスは横柄な態度でとりあおうとさえしない。そんなジュールスを、サブリナは卑劣な男だと軽蔑する。それでも、魅力的なジュールスの口づけに、サブリナはこれまで味わったことのない喜びを感じて…。