| 商品説明 |
| 盛期伊万里の美・染付磁器名品集・関和男・江戸時代の民窯伊万里染付磁器の中でその完成期の作品写真集/伊万里青磁・鈴田由紀夫/2冊
古伊万里シリーズ2冊でまとめてみました。 1990年 1991年 111P 35.2㎝×26.8㎝程度 定価合計19800円 盛期伊万里の美は別冊付属 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
本書は、江戸時代の民窯伊万里染付磁器の中で、その完成期の作品写真集である。古美術鑑賞の視点で以って、それらの優品を紹介する。
本書は伊万里青磁についての概説書であり、できるだけ基本的な情報を盛り込むことに努めた。近年の伊万里磁器の研究は大いに進展し、そうした成果によってこの青磁の研究を前進させることが出来た。特に従来古九谷と言われてきた作品が、肥前磁器の編年の中に組み込まれ、1640年代から60年代にかけての変遷が明らかになってきたことは重要である。色絵や染付の年代がわかることによって、 手がかりの少ない青磁の年代を推定できるからである。この期間は 多数の変形皿が作られ、同形の白磁、染付、色絵、青磁、錆、瑠璃の作品を見い出すことが出来る。染付や色絵は文様の特徴から年代 を決めやすいが、それを基準にして白磁や青磁などの年代を推定する。これは研究の一手段として有効である。また青磁を錆や瑠璃と 比較し、単色釉を同じ視点から総合的にとらえることも重要である。 青磁という独立した作品であっても、生産者側にとっては、青磁釉 も錆釉も色釉としての同じ表現手段である。青磁の研究が進むこと によって錆や瑠璃の研究も同時に進めることが出来る。また中国と比較する場合、日本の青磁の特質を物語ることになる。伊万里青磁においては、全面に釉薬の掛かった本来の青磁と並行して、様々な 青磁のバリエーションが作られている。染付を加えた青磁染付や、 瑠璃釉と組み合わせた青磁瑠璃など種類が多い。青磁釉が釉彩とし て絵の具的に用いられる場合や、染付あるいは色絵の背景として 役割を担う作品は、中国青磁には稀であり、伊万里青磁は非常に多い。
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