2012年刊
経年相応
※E.A.ポーにより「ミステリ」という文学形式が生み出されて以降、クリスティやクイーンその他の作家達の登場によって本格黄金時代が花開くことになるまでの空白期間を埋める存在として、主にメアリ・ブラッドンなどのセンセーション・ノヴェルの書き手を紹介し、彼らがミステリ発展史において果たしたその役割と意義を問う非常に興味深い内容となっています。
※レア同人誌『ある中毒患者の告白~ミステリ中毒編~』刊行以後のテキストであるため、同誌には未掲載となっているM.K.氏による未訳ミステリ・レビュー10篇分が掲載されています。
※『ROM』リバイバル号として刊行された『Re-ClaM 9号』の巻頭の言葉にあるように、「当時のROM会員間でのみ流通され、通販もなかった」ために外部の人間には入手手段がほぼ皆無であったことから、今や伝説と化している同人誌が、この『ROM(Revisit Old Mysteries)』です。