山口県萩で幕末~明治まで操業していた磁器を焼いた窯元で焼成された白磁酒瓶です。
完品ですが何らかの事情で出荷されず、窯元で100年余り保存されていました。
この白磁瓶は針金を使用して白磁製の栓を装着する機械栓の構造で、後の一升瓶の原形です。
出荷された白磁瓶は使用による破損やガラス瓶の登場で破棄され、現在確認されている完品は菊正宗酒造記念館と沢の鶴資料館、萩市内で明治の末まで操業していた造り酒屋が所蔵している3本のみです。白磁製の共栓、窯焚きの際に使用した皿状の窯道具をお付けします。100年以上保管されていた為のスレ、僅かな当たりはありますが、確認されている完品はごく僅かで大変希少です。
本体高さ23.6㎝

古い地方磁器にご興味のある方、傷や汚れを許容していただける方、よろしくお願いいたします。