【詳細】
帯ビニカバ付 ジョン・ディクスン・カー 四つの兇器 ハヤカワポケミス
昭和62年12月31日再版 早川書房発行 帯付 ビニールカバー付
死体発見現場に残された多すぎる凶器の謎
予審判事を引退した名探偵アンリ・バンコランの活躍
結婚を目前に控える青年弁護士リチャードがパリ近郊の別荘を訪れたのは、高級娼婦ローズとの関係を清算するためだった。しかし、彼が別荘に到着した時、ローズは既に寝室で事切れていた。彼女の部屋からは、カミソリとピストルと睡眠薬と短剣が見付かる。過剰に配置された凶器は何を意味するのか。多すぎる凶器の謎に、予審判事を引退したアンリ・バンコランが挑む。不可能犯罪の巨匠たるカーの登場を彩った名探偵の“最後の事件"を描く力作。
カーター・ディクスン/ジョン・ディクスン・カー/ディクスン・カー
1906年生まれ。〈不可能犯罪の作家〉といわれるカーは、 密室トリックを得意とし、 怪奇趣味に彩られた独自の世界を築いている。 本名ではフェル博士、 ディクスン名義ではヘンリ・メリヴェール卿 (H・M) が活躍する。 作風は 『赤後家の殺人』 等初期の密室ものから、 『皇帝のかぎ煙草入れ』 など中期の心理トリックもの、 そして 『死の館の謎』 等晩年の歴史ものへと変遷した。1977年歿。
【状態】
経年劣化により若干の焼け、シミ、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。