日本舞踊家である母 家内 実妹が着用しなくなった着物や帯 呉服屋さんのお付き合いで購入しましたが未使用のお品を破格で出品させていただきます

京都四条高倉「塚喜商事」で誂えました
名家「奥順」謹製 重要無形文化財 本場結城紬「結」黒藍色「極上120亀甲 蔦葡萄文様」縦緯真綿手紬糸 絣くくり 手機織の
お品でございます

名家「奥順」さんの 極上120亀甲の細緻な織で手織りをされた
軽くて あたたかかい風合いのいたします「蔦葡萄文様」の
本結城のお品でございます

蚕の繭を煮て柔らかくして広げ縦糸 緯糸の両方に手紡ぎ糸を使われ
やわらかく 空気をたくさん含むために温かく とても心地良く優しい素材です
この真綿から人の手で糸をつむぎ出すことで素材の良さを損なわない最上質の糸ができあがります
縦橫の両方に手紡ぎ糸を使用されるのは本場結城紬だけと云われており
独特の軽さ 艶感 風合い それでいて上質な繭を手紡ぎ糸を使用されて
おりますゆえシワになりにくく 肉厚なのに軽いのが
証紙でいいますと「結」「石下」「紬」の順にランクがつけられる
最高級の由縁でございます

結城紬は まず「真綿」作りから始まり「繭」に取り巻いている「セリシン」という淡白質を
「煮る」ことにより取り除かれ それを湯の中で5,6粒重ねて袋(袋真綿)にし乾燥させられます
この後「手紡ぎ」は「つくし」という道具に真綿をからませ 片方の指先で糸を引き出し
それをおさえながら もう片方の指に「唾をつけながら」捻るようにしてまとめられます
この時まとめた糸が均一の太さになるようにすることが重要で
かなりの経験と技がないと出来ないお仕事と云われております
1秤(94g)から紡がれる糸は約80g この「真綿が糸になった」80gの単位を
「1ボッチ」と呼ばれ 1ボッチを紡ぐのにかかる日数は個人差があるが5日~10日ほどの
時間を要され 紬一反分は7ボッチが必要なので この「紡ぐ」という作業だけで7×5~10日
ということになり約1ヶ月~2ヶ月の時間を要され これだけでも気の遠くなるお仕事を
されておられます

涅色(くりいろ)のダークブラウン色と 水色の二色に染められた真綿繭を
職人さんの指先で 気が遠くなる絣くくりをされました
ダークブラウンから水色が混織され 単色では出し得ない手織りの難易度の高い
ものの良さを気姿からお出しいただけます
地機の ふわふわとした 暖かい風合いが魅力の本結城のお品でございます

糸紡ぎから 染色と下糊付け 乾燥を経て 糸巻きと機のべの工程に入られ
機のべが済むと 経絣 横絣の順に筬(おさ)通しと図案の墨付けをされます
墨付けをした部分は綿糸によって縛られ これによりこの部分には染料が入らず
これが「絣くくり」と呼ばれる工程で 
大変な時間と労力で仕上げられたのが「まとめ糸」を使用されない
縦緯共に真綿を使用されているのが「結」印の結城でございます

結城紬は「着倒す」ほど生地が柔らかくなじみ2,3回洗い張りを繰り返すうちに
体になじむものになり 孫子三代まで引き継ぐことが出来ると云われる
紬のなかでも最高峰と云われる由縁かと存じます

※証紙 反端あり

昨年度に誂え 2度袖を通した後 京洗いに出し
大切に自宅保管いたしておりました

特筆すべき難はなく 新品同様とお思いいただけます
スッキリ!美品でございます

※京洗いにて汗抜きもいたしておりますゆえ
 さっぱり気持ち良く御召しいただけます

あくまでも中古品でございますゆえ 新品をお求めのお方様
中古品にご理解をいただけないお方様は
恐れ入りますが ご遠慮くださいませ


【上代価格】254万円程
【素材】正絹 名家「奥順」謹製 重要無形文化財 本場結城紬「結」黒藍色「極上120亀甲 蔦葡萄文様」縦緯真綿手紬糸 絣くくり 手機織
【状態】Aクラスの美品
    京洗い済み
【寸法】
    身丈(肩から)4尺1寸2分(156㎝)
    裄 1尺6寸7分(63㎝)+7㎝程出せそうです
    袖丈 1尺3寸(49㎝)
    前幅6寸5分(24.5㎝)後幅7寸7分(29㎝)

【襟元】広襟

  
生地の性質上 多少の誤差はご容赦くださいませ

(身長~161㎝程までのお方様に適応)



☆当方は消費税を頂戴いたしておりません

☆高価なお品ですのでトラブルの原因とならぬよう返品はお断りさせていただきます。

☆当方は業者販売ではございませんので特別な照明や画像加工を行っておりません。一般的な蛍光灯の下での撮影ですので実物より暗く写っている場合がございます

☆ノークレーム ノーリターンにてお願いをいたします

☆2点以上ご購入頂けます方には同封発送をさせていただきますので1点分のみの送料をお預かりさせていただきます
是非ご検討くださいませ