「写真でつづる懐かしの沼尻軽便鉄道(沿線人々の暮らし・よろこび)」と「’続’写真でつづる懐かしの沼尻軽便鉄道(思い出の学び舎と沿線の記録)」の2冊組です。
平成12年と平成13年に歴史春秋社から発行されました。経年による、ヤケ・スレ等がありますが、ヤブレや書き込みは御座いません。
沼尻軽便鉄道は、磐越西線川桁駅~沼尻駅までの約15.6㌔を約55分で結びました。
終点の沼尻には日本硫黄沼尻炭鉱があり、硫黄の運搬を目的に大正9年に開業、その後沿線人口の増加により蒸気機関車による旅客営業を開始しました。
昭和20年には、社名を日本硫黄沼尻鉄道部に変更し昭和28年には協三工業製のディーゼル機関車に置き換わりました。
しかし、日本硫黄沼尻炭鉱の衰退に伴い利用客も減少、昭和39年には観光鉄道を目指して日本硫黄観光鉄道に、昭和42年には磐梯急行電鉄に改称、1067㎜への改軌と電化の計画を発表しましたが実現することなく、昭和43年10月に倒産、昭和44年3月に全線が廃止されました。
書籍には、沼尻軽便鉄道のあゆみ、車両の変遷、沿線のあゆみ、暮らしとの関わり、沼尻鉄道の思い出等が紹介されています。
どちらも200ページを超える秀作です。
廃線後50年以上が経ちましたが、往年の姿を思い出しませんか?2冊纏めてお譲りします。ばら売りはご容赦下さい。