Bultaco（ブルタコ）350は、スペインのバイクメーカーBultaco（ブルタコ）によって製造されたオフロードやトライアル、エンデューロなどの競技用バイクシリーズのひとつです。 特に1960年代から1970年代にかけて人気を博したモデルが多く、トライアル競技やオフロード競技での活躍が目立ちました。

ブルタコは、軽量で高性能な2ストロークエンジンの技術に定評があり、同社の350ccクラスのバイクは、当時のライダーやレーサーに愛されてました。 代表的なモデルとして、「ブルタコ シェルパット（Sherpa）」 T）」が挙げられます。

Bultaco 350の主なモデルと特徴

1. ブルタコ シェルパ T 350

• タイプ：トライアルバイク
• 排気量：326cc 2ストローク単気筒エンジン
• 最高出力：約20馬力（トライアルバイクのため、低速でのトルクを重視）
• 登場年：1965年に初代シェルパットがデビューし、その後350ccモデルもリリース
• 特徴：ブルタコ シェルパットは、トライアルバイクとしての勝負なモデルで、数々の大会で優勝を飾りました。シンプルで軽量な構造、トルク重視のエンジンセッティングが特徴で、急勾配や岩場などのトリッキーな地形でも優れたコントロール性を発揮します。
• シート高とフレーム設計：シェルパットは低シート高と軽量フレームで、足つきがよく安定したライディングポジションが取れるように設計されており、特に低速でのバランスが取りやすいです

• 2ストロークエンジン：ブルタコの350ccクラスのエンジンは2ストローク方式を採用しており、軽量かつ高出力で瞬発力のある加速が特徴です。 トライアルやモトクロス競技では、2ストロークエンジンの軽快さと扱いやすさが有利に働きました。
• 軽量フレーム：ブルタコは軽量で強度の高いフレーム設計にこだわり、特にシェルパトやパーサングのようなオフロードバイクでは、路面が難しくても車体の安定性を確保しています。
• 耐久性と信頼性：ブルタコは競技用バイクとしての耐久性に優れており、厳しい環境下でも安定したパフォーマンスを発揮するよう設計されておりました。

レースでの実績と影響

Bultacoの350ccモデルは、特にヨーロッパや北米のトライアルやモトクロスのレースで数々の勝利を収めました。 シェルパットは、トライアル界のレジェンドであるサミー・ミラーが設計に協力したことでも有名で、トライアル競技また、モトクロス用のパーサングも、当時の競技シーンで強力なバイクとして認知され、多くのライダーに使用されました。

まとめ

Bultaco 350は、トライアルの「シェルパット」やモトクロスの「パーサング」などの子供モデル、1960年代から70年代のオフロード競技において重要な役割を果たしたバイクです。軽量で強力な2ストロークエンジン、優れた操作性、そして耐久性が高いため、Bultacoの350ccモデルは多くのライダーに愛され、現在でもビンテージバイクとして高い評価を受けています。