江戸ガラス:吹きガラス盃紫唐草金彩文様
時代:江戸後期、1750-1850年代前後
サイズ:D5.2㎝ H2.8㎝(3.2)
状態:完品
*蒐集家のコレクションでした(鉛含有量計測のメモ付、桐箱付)
江戸の吹きガラス、鉛ガラス、小さな紫の盃、
美術館の江戸ガラス展で必ず登場する定番、
側面に草花を金彩で、流れる様に描いています。
濃く深い紫に光をあてると、
江戸ガラス特有の艶やかな優しいガラスの感じが
解る気がします。綺麗です。
江戸ガラスの製造は、1710年代に始まったと言われています
(製造の始まりは今後研究によりもっと遡る可能性有難)
江戸ガラスは鉛ガラスです。
明治ガラスとの違いは、鉛の含有量によって分類されています。
(江戸ガラスは明治10年代迄製造されました)
鉛の含有量が多い為、
指で軽く弾くと金属音が長く響きます。いい音色です。
(実際には明治の製造でも江戸ガラスの鉛含有量で分類)
鉛ガラスの独特な魅力、感じて頂ければ嬉しいです。
江戸ガラスについて:
江戸ガラスの歴史は分からない事が多いです。
オランダから輸入されたガラスを見本に、
江戸初期には長崎で製造が始まったという説もありますが、
確証となるものがありません。
「和漢山才図会」(1713年)に、
江戸ガラスの記述があり、
長崎からの技術で大阪でも製造が始まったと記述があります。
江戸ガラスの歴史が早く明確になればと思います。
今は、江戸ガラスは享保期1730年代前後から、
明治の初めまでが通説です。
Condition
キズではありませんがご確認下さい
:
全高差有、手前が少し低い
金彩文様が少し薄くなっている部分多少
(座りは安定)
:
サントリ-美術館の薩摩切子を含め江戸ガラス所蔵品、
神戸市立博物館の薩摩切子を中心とした江戸ガラスの所蔵品、
は最高です。機会があれば是非ご覧ください。
文様の色スレの説明は難しいです。