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第一次世界大戦下のロンドン、空襲の際にウォータールー橋で運命的に出会った青年将校ロイと、踊り子のマイラのすれ違い悲恋を描いたメロドラマの古典的名作。日本でも後に大ヒットした『君の名は』の元ネタとなった。ロバート・テイラーとビビアン・リーという、これほどの美男美女の恋模様ともなると、もはや誰も腹は立たず、ただただ見守り、ハンカチをぬらすのみ。特にビビアン・リーの美しさは驚異的ですらある。「螢の光」が流れる中でひとつずつ消えて行くローソクの灯や、雨の中のラブ・シーンなど、マービン・ルロイ監督による雰囲気重視の演出も、いまやクラシックとはいえ、本家本元の自信と貫禄とでもいった説得力で、古臭さをみじんも感じさせず、徹底したオーソドックスに勝る技術はないことを確信させられる1作。