会場限定図録本 A.A.ミルン生誕120年記念 A.A.ミルン・E.H.シェパード展 クマのプーさんの世界
2002年
フルカラー
63ページ
25.5*21*0.7cm
朝日新聞社・NHKプロモーション
※絶版
※当時のチラシつき (福岡三越)
本書は「AAミルン・E.H.シェパード展クマのプーさんの世界」の数百点ある展示作品の中から約百点を選出して紹介するものです。この不朽の名作を生んだ、ミルンとシェパードの作品世界を、クマのプーさん誕生の秘密に焦点をあてながら自筆原稿やスケッチ、原画、玩具など日本初公開を含む資料図録約100点についてフルカラーの写真図版を多数収録。
解説テキストも内容充実の、大変貴重な資料本となっています。
【チラシより】
豊かな森からの贈りもの・クマのプーさんの癒しの世界
世界中で愛される「クマのプーさん」は1926年イギリスの詩人で劇作家のA.A.ミルンと画家E.H.シェパードの二人の手によって誕生しました。ミルンは生まれたばかりの子どもクリストファー・ロビンのために、ロンドン動物園にいたかわいらしいクマの「ウィニー」から想像した子グマを主人公とした物語をつくりました。それが「クマのプーさん」の始まりです。
本展ではこの二人の作家の自筆原稿やオリジナル原画・スケッチを展示。また「クマのプーさん」誕生の舞台となったミルンー家が住んだロンドン郊外のアッシュダウンフォレストを音楽・映像をあわせ立体的に再現。当時の貴重なクマのプーさんコレクションなど本邦初公開を含む作品約250点(図録掲載はうち約100点)でクマのプーさんの世界を紹介します。
この物語の源流にある美しい自然との共生、人と動物の共存。ミルンが名づけたクマのプーさんたちが住む「魔法の森」からの贈り物をぜひご覧ください。
【序文より】
子供から大人まで世界40カ国以上で楽しまれている「クマのプーさん」は、ロンドンの郊外、ハ-トフィールドにあるアッシュダウン・フォレストを舞台にして創られた物語です。
この豊かな自然の中のコッチフォード農場に別荘を買ったAAミルン一家と「魔法の森」の住人プーとの出会いから、この有名な童話は始まります。ミルンはプーさんの一番の友達である夢多き少年、クリストファー・ロビンを書くにあたり自分の息子をモデルにしました。
そして「パンチ」誌を通じてミルンと知り合った画家、E.H.シェパードは、ミルンの家とこの農場に通い、彼が息子のために集めていたぬいぐるみをスケッチし「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」の2冊のさしえを描きました。
最初、このプーさんのお話には実在のモデルがいました。ウィニーという名のロンドン動物園のクマです。このウィニーにロビンが強い感銘を受け、ミルンはそれをもとにして名作「クマのプーさん」(原題「Winnie-the-Pooh」)を書きました。
クマのプーさんの世界が持つ魅力は、ミルンの子供に対する深い思いやりの心と、プーさんを通して描かれた子供(人間)とプーさん(自然)との共生にある、といえるでしょう。
E.H.シェパードの素朴な絵画が、プーさんの世界をより創造的に表現したことも魅力の一因といえます。
また何よりもうれしいことは、このプーさんの「魔法の森(アッシュダウン・フォレスト)」が、多くの人々の手によって今も当時の姿のままに保護されていることです。このことは、いかに世界の人々がこの物語を愛し、直接的また間接的にプーさんの世界に共鳴しているかを示すものでしょう。
本展は、この不朽の名作を生んだ、ミルンとシェパードの作品世界を、クマのプーさん誕生の秘密に焦点をあてながら自筆原稿やスケッチ、原画、玩具など日本初公開を含む資料約250点(図録掲載はそのうち約100点)で紹介するものです。
監修
アン・スウェイト(イギリス文学研究家)
アーサー・チャンドラー(E.H.シェパード資料館)
岡部昌幸(帝京大学助教授)
Acknowledgements
謝辞
本展覧会開催にあたり、貴重な作品及び関連する資料などをご出品くださいました所蔵家の方々をはじめ、ご協力を賜りました多くの方々に深く感謝の意を表します。
ウィニー・ザ・プー管理財団
C.Rミルン財団
E.H.シェパード財団
カーティス・ブラウン
サリー大学E.H.シェパード資料館
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ
テキサス大学ランサムセンター
エグモントフックス
ブライアン・シブレー
ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン
アヴェニール・インターナショナル
ティーズ・パブリッシング
岩波書店
晶文社
求龍堂
筑摩書房
日本航空
(順不同・敬称略)
【凡例より】
・本書は「AAミルン・E.H.シェパード展クマのプーさんの世界」の数百点ある展示作品の中から約百点を選出して紹介するものです。
・出品作品の記載は、作品名、制作年の順です。
・挿絵のタイトルに関しては、各所蔵先のデータを翻訳して表記しました。本のタイトルに関しては、国内で出版されたものは邦題を入れ、不明なものは原題をカタカナで表記しました。
・制作年が不明瞭な場合は、基本的に所蔵先のデータを優先して表記しました。
・制作にあたり「クマのプーさん」シリーズに関しては、「クマのプーさんプー横丁にたった家」(石井桃子訳/岩波書店)、「クリストファー・ロビンのうた」「クマのプーさんとぼく」(小田島雄志・若子訳/晶文社)、「クマのプーさん全集-おはなしと詩」(石井桃子・小田島雄志・小田島若子訳/岩波書店)、「クマのプーさんスクラップ・ブック(安達まみ訳/筑摩書房)、「クマのプーさんと魔法の森へ」(猪熊葉子訳/求龍堂)を参考にさせていただきました。
ほか
★状態★
2002年の古い本です。当時のチラシつき(福岡三越)
外観は通常保管によるスレ・軽い開きじわ程度、
カラー写真図版良好、目立った書込み・線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)