【詳細】
初版帯付 朝松健 邪神帝国 ハヤカワ文庫
1999年8月15日初版 早川書房発行 帯付
ナチスドイツ、オカルティズム、クトゥルー神話を融合させた傑作短編集
最も残虐な人間と、最も邪悪な神々が手を組み、史上最悪の軍隊が誕生した。とどまるところを知らぬ悪鬼の所業は世界を震えあがらせる。激動の時代、急激な勢力拡大を果たしたナチスドイツ。しかしその背後には、知られざる闇の力が存在していた。その禁断の力にふれたものはみな奇怪な運命に翻弄されてゆく……。
史実と虚構をたくみに織りまぜ、異形のものどもの存在を描き出した戦慄の魔術的連作集。邪悪なる七篇を収録。
*〝伍長〟の自画像
*ヨス=トラゴンの仮面
*狂気大陸
*1889年4月20日
*夜の子の宴
*ギガントマキア1945
*怒りの日
朝松健
1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』で小説家デビュー。伝奇とホラーを中心に幅広い執筆活動を続けている。近年は『暁けの蛍』をはじめとする室町時代に材をとった時代伝奇小説で注目されている。2005年に「東山殿御庭」で日本推理作家協会賞短編部門候補となる。ホラーの分野ではアンソロジストとしても活躍し、監修・編纂した『秘神界』は英訳されニューヨーク・タイムズはじめとする海外メディアで絶賛された。又、西洋魔術や密教立川流に造詣が深く、また日本で最も多くのクトゥルー小説を創作し、逆宇宙シリーズなど多数の作品を生み出している。
【状態】
経年劣化により焼け、カバーにスレ、傷、フチヨレは御座いますが、概ね良好です。