アメリカで1990年代の短い期間に製造されていたフライロジックというメーカーのFLP、つまりフライロジックのプレミアムシリーズでサイズは345です    このフライロジックというメーカーはとても面白い造りをしていることが特徴で、例えばこのモデルでもPatent Pendingとあるようにスプールの巻き方向の変換方法にとても変わった機構を有しています

こういう凝った機構としてはGalvanやRossのものが有名ですが、このフライロジックのものも独特で、プラスチックパーツをピンで止める独特の仕組みを採用しています    ガルバンともロスともテトンのものとも違うこの機構も、実際に巻き方向を替えるのはいちいちピンを外してまた取り付ける手間があるので操作性はいまいちですが、フライリールの機構としては興味深いものがあります

また黒く結晶塗装されたボディに取り付けられた太いシャフトに対応するスプールの穴にはブロンズのブッシングが奢られ、耐久性を重視した造りであることもわかります    自重は実測で143グラムと直径75ミリの小径モデルとしては少々重く、ドラグも微調整は効くものの小径スプールのせいで滑り出しが重く感じます    市販モデルということで、同時出品中のでもモデルとは違いウッドのハンドルノブに取り外し可能なラインガイドが取り付けられ、リールフットにわずかな傷はありますが、全体としてはとてもきれいなコンディションです    ちなみに345というモデル名通り、WF5Fのラインに20ポンドのバッキングが50メーターほど入り、純正のクロスバック着付きです


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