【詳細】
初版 皆川博子 薔薇忌 実業之日本社文庫
2014年6月15日初版 実業之日本社発行
降りしきる薔薇の花びらに埋もれて死ぬことを夢見た劇団員(「薔薇忌」)、濃密な淫夢に日常を侵される歌舞伎小道具屋の娘(「紅地獄」)、元スター歌手の再起に賭ける芸能プロデューサー(「化鳥」)……舞台芸能に生きる男女が織りなす世界を、幻想的な筆致で描いた珠玉の短編集。著者の独創性を世に知らしめた柴田錬三郎賞受賞作。
皆川博子
1930年生まれ。73年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞。ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説など幅広く創作活動を続けている。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、『恋紅』で第95回直木賞、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を受賞。『開かせていただき光栄です』で、第12回本格ミステリ大賞を受賞。2012年、ミステリー文学の発展に寄与した功績が認められ、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞
【状態】
経年劣化により若干の焼けは御座いますが、カバーにスレ、傷少なく、概ね美本です。