【詳細】
初版 鳥飼否宇 激走 福岡国際マラソン 42.195キロの謎 小学館刊

2005年12月20日初版 小学館発行

北京オリンピックの代表が決まる福岡国際マラソン。有力選手、外国招待選手、そして有望視されている新人など各ランナーの思惑が錯綜する。そのなかで実力がありながらペースメーカーとして出場する市川。彼もまたこの福岡にひとつの思いを持っていた。レース途中に、有力選手の死亡事故があったが(それは殺人なのかまた事故なのか。先導する白バイの警官が、その謎に挑戦する)、白熱のレースは続く。モノローグのように、各選手の過去が綴られ、次第に謎が明らかにされていく。勝負はトラックまでわからない。そして最後の直線100メートルの激走がその答えを出した。

鳥飼否宇
1960年福岡県生まれ。九州大学理学部生物学科卒業。18年間の出版社勤務を経て、2000年に奄美大島に移住。2001年『中空』が第21回「横溝正史ミステリ大賞」優秀賞を受賞しデビュー。その後も『非在』『桃源郷の惨劇』『本格的―死人と狂人たち』『密林』『太陽と戦慄』などの作品を次々と発表。本格ミステリでありながら、常に挑戦的な試みを展開し、異色で独特の世界観を作り上げている。碇卯人名義でテレビドラマ「相棒」シリーズのノベライズも執筆。2016年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞小説部門受賞

【状態】
経年劣化により多少の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です