発売元「花もよ編集室」からの新品未使用品の出品です。
「花もよ」は能と狂言総合雑誌の名前で、能・狂言の雑誌としては現在唯一の一般誌です。年間6冊、毎号に能か狂言の貴重CDを付録に付けています。購読料は送料6回分660円を含めて1年間3660円です。B5版24ページの小冊子ですが、森田拾史郎氏によるすばらしい写真と充実した執筆陣による論攷、二ヶ月先までの全国の能・狂言全公演予定詳細など、充実した内容を自負しています。
さて、今回の「松尾太夫名演集」は、この「花もよ」定期購読者を対象に発売しましたので、定期購読者が注文する場合は、常磐津の6枚組CDは9000円、送料無料となります。ですからこのオークションは雑誌1年分とのセット価格12660円の即落価格となっています。
落札者にはすぐに常磐津6枚組CDと雑誌「花もよ」最新号をお送りし、その後、「花もよ」次の号から1年後の号までを2ヶ月ごとにお送りします。
花もよの定期購読なしにこの6枚組CDだけを購入する場合(Amazonなど)の定価は税込み13,500円ですので、Amazonなどで常磐津6枚組を単体で購入するより、ヤフオクで雑誌とセットで落札頂いた方がお安くなります。
あとは掲載写真の文章を読んで頂ければ分かりやすいと思います。
常磐津は、長唄や清元などとともに江戸後期に繁栄した「近世邦楽」を代表する三味線音楽です。明治頃に「常磐津林中」という大名人が出現、録音最初期の海外レーベルによる「出張録音」にその演奏を記録しました。が、さすがに録音が古すぎて断片的ですしすべて不完全な録音です。
その次の世代の最高の名手がこの常磐津松尾太夫で、こちらは昭和初期の録音、SP盤の生々しい鮮明な録音を楽しむことができます。もちろん各曲30分平均のノーカット版、しかも全部独吟収録なのが音も鮮明で素晴らしいです。
CDは厚さ1センチに3枚収録のコンパクトなケース2つ(上巻と下巻)に収録した形でお作りしてあります。 解説書に全曲の「詞章」が添えてあるのも豪華だと思います。
驚くのは、これほどの名手の名演なのに「松尾太夫名演集」が制作されるのは、LP時代、CD時代を通して今回が初の企画です。
なお、SP盤レコードのCD復刻(デジタル化)には特別な技術が必要ですが、花もよ編集室は、伝説的プレーヤーであるGarrard301にアムトランス社の重要なSP専用イコライザー・アンプを組み合わせ、これ以上ないと思われる音質を達成しています。その復刻は、早稲田大学演劇博物館で新国劇の澤田正二郎の録音を取り上げましたし、花もよレーベルでは義太夫の豊竹古靱太夫(山城少掾)が残した全SP録音のCD化に成功、現在、全タイトルを入手可能です。(花もよホームページにお問い合わせお願いします。)
企画についてのお問い合わせは、花もよホームページをお調べ頂いて、そこに掲載の電話番号へお願いします。そこの電話番号は留守電専用なので、お電話番号を入れて頂ければ、なるべく早く(2日以内には)担当者からお電話を折り返させて頂きます。
なお、長唄界の史上最高の名手だった吉住小三郎・稀音家浄観による、これも6枚組の驚くべき「名演集」も2025年の初めに企画予定です。