本物保証! 常陸国太田(現在の茨城県)で佐竹氏の出身と伝わり、武家の出でありながらも家を継がず画家の道を進み、はじめ周文に、続いて雪舟に私淑して雪舟様式の造詣を深め、福禄寿や山水画など雪舟の模写かと言われるほどの腕を持った室町時代後期の名高き水墨画家【雪村周継】(1504-?)真筆。 大辻草生堂旧蔵、大正8年3月に京都美術倶楽部での同氏所蔵品入札売立会に出品された実物です。 その際の目録にもしっかりと掲載されています。 荒波を前にした岩上の鶺鴒図。 力強い筆致と、風趣に富んだ洒脱な構図が非常に印象深い作品です。 また、雪村は自身の作品には常に唐紙(通称雪村紙)を使ったと言われ、本作も雪村紙が使われているのが分かります。 売立目録にしっかりと掲載されている非常に由緒ある逸品です! なお、画像にあります、狩野伊川院や狩野永真の書状や極札は、包み紙だけ残っており、実際の極札は欠損しています。 時代箱・目録・入札会の落札証書付き。 ちょうど現在、茨城県水戸市の茨城県立歴史館で雪村展が催されています。 本作も同様の展覧会に展示するに相応しい作品と言えましょう。 正真正銘本物保証!
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