「シャトー・パヴィ 2003年  750ML」 1本を出品します。 "Chateau Pavie 2003, Saint-Emilion Grand Cru, France"

   18世紀まで「パヴィ(桃の一種)」を収穫していたことに由来するシャトー・パヴィは、サン・テミリオンの町の南東(車で5分の距離)、サン・テミリオン地区の東の丘陵斜面にあリます。粘土、粘土質石灰岩土壌の南向きの長くなだらかな斜面は素晴らしい立地条件ですが、ジェラール・ペレス氏(スーパーマーケット経営から転身した実業家)の所有となる1997年までは、その実力が十分に発揮されることはありませんでした。
 
    シャトー・パヴィは、サン・テミリオンで最も大切にされているテロワールの1つである。1998年、パヴィを買い取ったペレス氏は、最上のワインをつくる為に惜しみない投資を行った(収量の低減、小型の開放式の樽の発酵槽で発酵、樽内マロラクティック発酵、ミクロ・ビュラージュ、澱と接触させたままでの熟成、清澄及び濾過処理なしでの瓶詰め)。その結果、テロワールのエッセンスが表れ、並外れたフィネスと芳醇さ、そして潜在的な複雑さを持つワインになった。この見事な指導者の下で、ますますパヴィは右岸のラフィット・ロートシルトのようになっている。瓶の中に入っているものでワインを判断するのであれば、パヴィは一級の品質を持った夢のようにすばらしいシャトーになったのであり、並外れたエレガンスとけたはずれの力強さの融合を感じさせてくれる。」 ロバート・パーカー著『ボルドー』第4版より抜粋

    そして 出品の2003年に対しては、ボルドー』第4版の中で次のように評価しています
    「崇高な芳醇さ、ミネラル、輪郭、高貴さが身上のワインだ。サン・テミリオンで最も偉大なテロワールの1つのエッセンスである。縁までインクの様な紫色をしており、挑発的なアロマはミネラル、黒系果実や赤系果実、バルサミコ酢、甘草、燻煙を思わせる。口蓋を横断していく時には並外れた芳醇さや特筆に値する新鮮さや鮮明感も感じられる。フィニッシュはタニックだが、酸は弱く、例年よりアルコール度数が高い(13.5%)。輝かしい作品で、オーゾンヌやペトリュスと並んで2003年の最も偉大な3つのワインのうちの一つ。96~100点。予想される飲み頃は、現在から2040年

    2003年のボルドー地方は記録的に降水量が少ない酷暑の年でした。タンニンが十分に成熟し、アルコール度数の高い長期熟成可能なワインが造られ、2000年VTの再来と称賛された年です。年を経て、造り手(シャトー)による差異が明らかになり、2003年ボルドーの評価が見直されるようになりましたが、パーカー氏は、次のように「パヴィは2003年を代表するワインだ」と述べています。
    「当初は『フルーツ爆弾だ!』と大騒ぎされたが、それも落ち着き、今ではこのかなり奇妙だが興味深い2003年というヴィンテージを代表するワインとされている。2003年は哀れな薄いワインから力強い大ヒット作まで生まれた玉石混交の年だ。これは、北メドックからサンテミリオンの(パヴィが位置する)石灰岩から成る丘陵地帯に特にあてはまる。暗いガーネット色だが、縁に琥珀色の兆しが現れ始めている。ローストハーブ、グリル肉、炭、ブラックベリー、黒スグリが見事に香るが、オーク樽の風味もまだ残っている。凝縮していてフルボディで非常に肉厚でジューシーなこのワインは、熟成段階に入る準備ができた青年期後期にあるようだ。2003年は7月、8月が極暑だった為、ワインが早く劣化する恐れがあり、心配になるかもしれないが、パヴィに関する限り、少なくともあと10~15年は美味しく飲めるだろう。96点。」 by ロバート・パーカー  2015年8月

    他の著名な媒体も次のように非常に高く評価しています。
    「2003年のパヴィは、過大評価された多くの2003年ワインとは異なり、依然、新鮮で輝きを保っている。フルボディでタイトで力強い上に洗練されている。ブラックベリーと甘いタバコ。濡れた大地を感じる。とらえ難く複雑な味わいでストレートにダイレクトに迫って来る。97点。」 by ジェームズ・サックリング   2018年3月

    「ヴィンテージの暖かさとテロワールの相対的な涼しさとが理想的に結婚した賜物! 97点。」 by ワイン・スペクテーター  2017年

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