内容紹介 「惟朔君は、すごい悪い子だと思うわ」 昭和三十年代後半、東京・府中。小学一年生から四年生までの惟朔の日々。自分のやり方でなんとか周囲と折り合いをつけようとする少年を待つ、いくつもの初体験。 内容(「BOOK」データベースより) 「惟朔君は、すごい悪い子だと思うわ」昭和三十年代後半、東京・府中で過ごした小学一年生から、四年生になるまで。惟朔少年の早すぎる青春の日々。母子家庭で育ち、不登校に。突然同居を始めた父親は働かず、惟朔には岩波文庫を読ませる。女友達の父親には殺すぞと脅され、六年生達にはリンチされる。なんとか周囲と折り合いをつけようとする少年が身につけた、自分のやり方。自伝的作品『百万遍』へと続く、はじめの一歩。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 花村/萬月 1955年東京生まれ。1989年『ゴッド・ブレイス物語』で第二回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。98年『皆月』で第十九回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第百十九回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
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