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 パライバトルマリンは、1987年にブラジルのパライバ州で発見されましたが、わずか数年で鉱山は、原石が底をつき閉山しました。

 多くのパライバハンターが、近隣の鉱山で探し回ったものの、どうしても見つけることができませんでしたが、ある原石ハンターに考えが閃きました。


 元々、ブラジルはアフリカ大陸と繋がっており、それが地球の地殻変動で大陸が移動し、南アメリカとアフリカ大陸は遠く離れたものの、鉱脈的には、アフリカでも、パライバが採れるのではないか?と大胆な発想でした。

 地図上で重ねあわせると、ブラジルのパライバ州と重なるのは、アフリカのナイジェリアです。

 そこで、ナイジェリアの鉱山で産出しないか調査したところ、とうとう2001年にナイジェリアでパライバトルマリンが発見されました。

 奇跡の発見でした。



 その後モザンビークで発見され、今では、これが最も多く市場で出回っています。

 ナイジェリアの高品質のものは、かなりブラジルに似た色があり、これをブラジル産と称して売る業者がいますので気をつけてください。

 鑑別で分析があるか。

 産地証明があるものを買う方が良いです。

 モザンビーク産は、ブラジルよりブルー色が薄く、テリも弱いので見分けやすいです。

 モザンビーク産には、品質で大きな価格の差があります。

 今は1ctで、石だけの値段なら、品質の劣るものは、5万円以下で、高品質のものなら、40万円ぐらいです。

 モザンビークは大きいものは、10ct~100ctあります。僕は、以前は300ctのものを販売したことがあります。

 20年前では、300ctでも1,000万円ぐらいでした、今なら数億になると思いますが。

 ブラジル産は、1ctでも、ネオンブルーの良いものは、100万円以上は、します。

 2ctなら500万円以上。

 3ctは、業者間の売り買いでも、1000万円以上です。

 さらに非加熱のものは、大変価値があり、ずっと高価になります。



 去年クリスティーズで10ctのブラジルのネオンブルーのパライバトルマリンのリングが6000万円以上で落札しましたが、今では軽く1億以上になってます。

 良いものはブラジルでもモザンビークでも、値上がりしますので、高品質のものは購入した方が良いです。

 ますます値上がりします。



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