1968モデル後期から1969モデル 911/912に使われた3本支柱のエンジンフードグリル、当時物中古品です。

1969 911Sへの使用を前提に米国内の専門店ネットワークを活用、予備部品を含め入手したコンディションの良い当時物です。

部品を探す際には、いつも再メッキ/再アルマイトなどの表面処理等を必要としない「新車時に近い部品」を第一条件にオーダーし、
コンディションの良いものだけを吟味して取り寄せました。

1970モデル以前の1960年代は、年間製造台数が少ないため1969モデル一年間の専用部品はかなりレア物となってます。

1968後期/1969モデルのフードグリルは、エンジンフードへキャップスクリューとロックナットにてボルトナット止めするのが特徴です。

1965モデルから1973モデルまでの歴代のフードグリルは、1968/1969モデル用だけ特殊なので、ボルト、ナット類は別途準備願います。

1970モデル以降の5本支柱グリルは、グリル内支柱へボルトを埋め込む形で製造されてモデル毎に細部変更がされました。

3本支柱から5本支柱へ変更された理由は、エンジンフードを閉じる際にグリルを押さえて閉じたと思われ歪曲したものが多く、
その変形対策ではないのか?と推測してます。

実際、他の1969モデルを見ると、そのフードグリルは波打つように歪み変形した車が多かったです。

この1968/1969用のフードグリルから、それまでのクロームメッキ処理からアルマイト処理へ変更された関係で、光沢を失い白濁したグリルも多く見掛けました。

本出品グリルにも、僅かな歪み変形の痕跡・修正の痕跡もありますが、ルーバーの光沢は全く失われることなく、光線の具合によってヒビが入ったような反射がある部分もあります。

大きな目立つ傷はありませんが、部品単品として手元へ届くまでの35年以上使われていた中古品のため、諸々のわずかな使用痕、些細なキズ、汚れの付着などあります。

一時的な流行でしたが、クラブバッジなどをフードグリルへ取り付けたオーナーさんも多く、取り外した時にはバッジの痕跡がクッキリとキズになって残ってしまうフードグリルも少なくありません。

半世紀前に製造され、長年使用された中古品を理解できる方の入札にてお願いします。