以下、ブラクラ短編SF小説です~

「エヌ氏と宇宙の宝石」

エヌ氏は、宇宙探査船「プラチナ・ドリーム号」の船長として、未知の惑星を目指していた。彼の首には、美しい天然翡翠2.82ctとダイヤモンド0.24ctが輝くPt900/850無垢ネックレスが揺れていた。それは、亡き妻からの最後の贈り物だった。

40cmの長さは、エヌ氏の首元にぴったりと収まり、6.83グラムの重量は、彼に地球の重力を思い出させた。このネックレスには5つの特別な力が宿っていると言われていた。

1. 翡翠の深い緑色は、生命力と希望を象徴し、困難な宇宙旅行中の船員たちを励ます力があった。

2. ダイヤモンドの輝きは、暗黒の宇宙空間で道標となり、船を正しい方向へ導く力を持っていた。

3. プラチナの純度の高さは、船内の空気を浄化し、長期航海中の船員たちの健康を守る力があった。

4. ネックレスのデザインは、宇宙の神秘的な力を引き寄せ、予期せぬ危機から船を守る力を秘めていた。

5. そして最後に、このネックレスは着用者の思いを増幅させ、遠く離れた愛する人々との絆を強める力を持っていた。

エヌ氏は、このネックレスを大切に扱いながら、未知の宇宙へと船を進めていった。

航海が始まって3年が経過した頃、「プラチナ・ドリーム号」は予期せぬ小惑星帯に遭遇した。無数の岩石が船の周りを飛び交い、船体に激しく衝突した。エヌ氏は必死に操縦桿を握りしめたが、状況は悪化の一途をたどった。

そのとき、エヌ氏の首元で翡翠が不思議な輝きを放った。まるで生命の鼓動のように、緑色の光が脈打ち始めたのだ。船員たちは、その光に励まされ、諦めかけていた希望を取り戻した。

次に、ダイヤモンドが星のように輝き始めた。その光は、小惑星帯の中に安全な通路を示すかのように、一筋の光の道を作り出した。エヌ氏は、その光に導かれるまま、慎重に船を操縦した。

プラチナの力が発動したのは、小惑星との衝突で船内に有害ガスが漏れ出した時だった。ネックレスから放たれた銀色の光が、瞬く間に船内を駆け巡り、空気を浄化していった。

危機を脱したかに見えた矢先、巨大な小惑星が「プラチナ・ドリーム号」に向かって猛スピードで接近してきた。エヌ氏は、避けられないと悟った瞬間、ネックレス全体が眩い光を放った。その光は、宇宙空間に広がり、巨大な力場を形成。approaching小惑星は、まるで魔法のように、船の周りをすり抜けていった。

最後の危機を乗り越え、エヌ氏は深いため息をついた。その瞬間、彼の心に温かい感覚が広がった。ネックレスが、最後の力を発揮したのだ。遠く離れた地球の家族たちの顔が、鮮明に脳裏に浮かび上がった。彼らの愛と励ましの言葉が、エヌ氏の耳元でささやかれているかのようだった。

小惑星帯を無事に通過した「プラチナ・ドリーム号」は、程なくして目的の惑星に到着した。そこは、驚くほど地球に似た環境を持つ惑星だった。緑豊かな大地、澄んだ青い空、そして穏やかな海。まるで、彼らのために用意されていたかのような楽園だった。

船員たちは歓喜の声を上げ、新たな冒険への期待に胸を膨らませた。エヌ氏は静かに微笑みながら、首元のネックレスに手を当てた。翡翠とダイヤモンドは、まるで喜びを分かち合うかのように、柔らかな光を放っていた。

この惑星で、彼らは新たな文明を築き上げていくことになるだろう。そして、このネックレスは、地球との絆、そして宇宙の神秘的な力との繋がりを象徴する、大切な遺産として受け継がれていくに違いない。

エヌ氏は、深く満足した表情で惑星の地面に足を踏み出した。彼の心には、亡き妻への感謝の念と、新たな未来への希望が満ちていた。ネックレスは、その瞬間も柔らかく輝き続け、エヌ氏の胸に温かく寄り添っていた。

これは終わりではなく、新たな始まりだった。エヌ氏と彼の仲間たちの、そしてこの奇跡のネックレスの物語は、これからも宇宙の果てまで続いていくのだろう。





(2024年 10月 21日 10時 23分 追加)
めちゃめちゃおおあかじ~~!