こちらはサトウハチロー・作、横山隆一・絵による幻の児童書、あの筒井康隆「時をかける少女」の主要元ネタの1つ、「あべこべ玉」です。湘南書房、昭和23年1948年再版。男と女が入れ替わる初期作品。

概ね良好です。落丁なし、今では貴重な1冊。

サトウハチロー先生が、既に戦前に発表していた「あべこべ玉」（1934年刊行の「ユーモア艦隊」に収録）、それを昭和23年1948年に横山隆一先生を挿絵に迎えてリニュアルした単行本では初の「あべこべ玉」単独本となった幻の1冊です。

「天国と地獄」のように近年でも多くの作品で男と女が入れ替わるという作品やってますが、筒井康隆「時をかける少女」筆頭に、その主要元ネタの1つ。

あべこべ玉ーポンポコ玉、ドラゴンの鬚にうまっていたという逸話もある代物。女になりたい、男になりたいと願ったら本当に運平少年と妹の美少女・千恵子が入れ替わって、、、。男の子が女の子に、女の子が男の子に、さあ大騒ぎ。果たして無事に元に戻れるのか、熱い1冊です。横山隆一先生の挿絵本では入手困難なものの1つ。お楽しみいただければ幸いです。

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（2024年 11月 21日 22時 08分 追加）
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