国民的ベストセラーの最適副読本。関川夏央著、「『坂の上の雲』と日本人」です。文藝春秋刊、読みやすいハードカバーです。状態は、カバ-の端にごく僅かな痛みがありますが、それ以外は未使用に近く、非常に良好です。送料はクリックポストで185円です。

◆内容: 日露戦争で勇名を馳せた秋山好古・真之兄弟と俳句・短歌の革新者である正岡子規を軸に、明治日本の「青春」を描いた司馬遼太郎の『坂の上の雲』。この雄篇が発表されたのが1968—72年である点に着目し、そこに込められたメッセージを解き明かす。斬新な視点と平易な語り口で司馬文学の核心に迫る傑作評論。ファン必読の一冊。解説:内田樹。

 話の冒頭で死んでしまう正岡子規を、なぜ主人公のひとりに加えたのか。なぜ乃木希典にここまで厳しいのか。そして平和主義全盛の昭和四十年代に、このような“反動的”な小説が構想された理由は・・・。名著『司馬遼太郎の「かたち」』で、国民作家の思想に新たな光をあてた関川氏が、斬新な切り口を示しながら、『坂の上の雲』に潜む謎に鮮やかな答えを出していく。日露戦争から百年、もう読んだ人もこれからの人も、一層、雄編への愛着と期待をかきたてられずにはいられないだろう。(UH;担当編集者)

◆著者、関川夏央(せきかわ なつお)は1949年(昭和24年)、新潟県生まれ。小説家、ノンフィクション作家、評論家。上智大学外国語学部中退。早稲田大学客員教授、神戸女学院大学客員教授、日本映画大学特任教授。国土審議会圏域部会委員。『二葉亭四迷の明治四十一年』など、明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞受賞。著書に『ソウルの練習問題』、『海峡を越えたホームラン』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和が明るかった頃』(講談社エッセイ賞)、『白樺たちの大正』、『現代短歌 そのこころみ』、『家族の昭和』、『汽車旅放浪記』、『子規、最後の八年』、『「解説」する文学』など多数。かつてコミック原作や漫画評論にも携わり、手塚治虫文化賞選考委員も務めた。

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