TRIO Kenwood KT-2200 5連バリコン,ノンスペクトラムIF採用FM専用アナログTUNER メンテナンス,メーター照明LED化済 まあまあ美品 #30800534
 
最後まで説明を必ずお読み頂きご納得いただいた上で入札をお願い致します。
機器の情報、また、お取引上の重要な情報があります。できれば、パソコンでの閲覧をお勧めいたします。
また、入札代行業者様および再販、転売目的の業者様の入札は固くお断りいたします。 
落札されましても落札者都合で取り消させていただきます。
ご本人、ご家族、ご友人が使用される場合のみ入札をお願いいたします。
FM受信には、本機とは別にアンテナが必要です。(AMも何らかのアンテナが必要です。)
まずは、受信に必要なアンテナまたは、同等の環境を整えた後に入札をお願いいたします。
 
This equipment is a Japan-only model. It cannot be used outside of Japan.
If you want to modify it for your region, please choose another listing.
This equipment has been specially modified for Japan.
As such, modification is more difficult.
 
高音質、高感度で定評のあるKenwoodのFM専用TUNER KT-2200の中古品で調整済みです。
本機は、ノンスペクトラムIF採用したモデルです。
L-03Tから、ΣDriveの機能を省略したモデルで、その他の回路、性能はL-03Tと同じです。
ΣDriveが不要な方にはおすすめです。
出品は、KT-2200の本体と取扱説明書のコピーのみです。 
本機のアンテナ端子は、ねじ込み式のFコネクタではなく、スナップインタイプのものなので、L型の
スナップイン-ネジ型の変換コネクタを差し込んで置きましたので、スナップインタイプが良い場合は外してお使いください。
また、外さず本体のコネクタの破損を防ぐためのコネクタ・セーバーとしてお使いいただいても良いと思います。
(このコネクタは海外製?の安物なのでおまけレベルのものですが、比較的良いものだと思います。)
 
サイズは、取扱説明書上で、440 x 111 x 337mm (幅 x 高さ x 奥行き)
 
FMの受信周波数範囲は、日本仕様の76.0MHz~90.0MHzです。
ワイドFM(AM放送のFM補完放送:90.1MHz~94.9MHz)には対応しておりません。
アナログチューナーですので、現状、91.6MHz位まで受信出来ておりますが、受信は保証できません。
当方の地区(東京都)では、91.6MHzの文化放送が確認できました。
(通常は、ここまでは受信できませんが、調整ついでに少し上まで受信できるようにしました。)
 
本機の詳しい仕様は、ネットで検索願います。
歪などの性能は、経年変化のL-02Tより良いかも知れませんが、弱点は筐体の弱さ、剛性がないことでしょうか。
本機は、Wideの場合、BPF型のIFフィルターを使用しておらず、トラップ型のフィルターが入っているだけです。
このトラップ型のフィルターは、調整が容易で、歪率の改善、回復が容易です。
このことが、製造から時間が経った今でも調整により歪率が低く抑えられる理由だと思っております。
当時のカタログスペックでは、歪率はL-02Tの方が良いですし、実際にも良かったと思います。
しかし、L-02Tは、4-PoleのリニアフェーズLCのBPFが使われており、これの経年劣化によるズレにより
当時の歪率が維持できてない可能性があります。 では、調整し直せば良いのではないかと言うことに
なりますが、4-PoleのリニアフェーズLCのBPFの調整は簡単ではありません。
サービスマニュアルでも、入力段の1個のコアのみ調整するように書かれています。
他の3個は、ズレないのでしょうか? これは、専用の治具を用いないと容易にできないからと推測します。
このBPFは、専用の治具または、ネットワークアナライザなどの測定器なしで触ると元に戻せなくなる可能性があります。
当方はBPFの入出力インピーダンスに影響を与えない少し離れた回路上にネットワークアナライザを
つなぎ、調整を試み良い結果を得たことがありますが、筐体が大きいのも影響して容易ではありませんでした。
また、本器の最大の特徴は、ノンスペクトラムIFというものでしょうか。そしてそれが低歪率に寄与しています。
ノンスペクトラムIFを使用してる機種は少ないと思います。
出力可変ボリュームのガリの無いことを確認していますが、ガリに関しては保証はできません。
 
メンテナンスとしては、調整できる場所は、すべて、調整してあります。
通常のサービス調整では、触れないトラップコイル、フィルター用コイルも測定器を駆使して調整してあります。
特にトラップコイルの正しい調整は、受信感度にはあまり影響を与えませんが、近接局の妨害排除には重要です。
2台のSGを使用しコンバイナーで希望波と妨害波を混合して入力し、スペアナで妨害波の減衰を最大にしてあります。
ノンスペクトラムIFの性格上、入力信号に同調するので、1台のSGでは正確なトラップ調整ができません。
希望波に同調させた状態で、妨害波を加え妨害波のレベルが最小になるように調整してあります。
調整時に内部の基板の簡単な清掃を行ないましたので内部も比較的綺麗です。
また、この機種に良くある周波数目盛り版がズレ落ちてくる問題も、両面テープを張り替えて修正してあります。
 
以下の部品を追加、交換、改造をしています。
1) シグナルメーターとセンターメーターの照明を電球からLEDに変更してあります。
  この電球は、メーターの内部に取り付けられているので、切れると交換は大変です。
  電球でも30年程度の寿命は期待できますが、本機は37年以上経過しているので、メンテナンスにあたり
  新品電球またはLEDに交換するのが望ましいと思いLED化しました。
2) Front_End内の局発の周波数調整用トリマーコンデンサの接触不良を感じたため、取り出し、
  物理的には別の場所、電気的には同じ場所に新品のトリマーコンデンサを取り付けてあります。
  (元の場所に取り付けるには、Front_Endを一旦外す必要があるため、今回は、メインバリコンに取り付けました。
   メーカーサービスでは、メイン基板に15Φ程度の穴を開けて、交換している様です。)
  トリマー交換ついでに、出来るだけFM補完放送が聞ける様に調整しました。
3) Front_Endの局発部分に電源を供給するラインに、220Ωの電流制限抵抗を追加してあります。
  この変更は、メーカーサービスに出すと行われる追加変更の様ですので、同じ変更を施しました。
  この回路は、J-FETのIDSSを利用した定電流源とツェナーダイオードで構成されていますが、
  このJ-FETが良く壊れる様です。 このJ-FETに基板上のジャンパー線を利用して直列に220Ωの
  抵抗を追加しています。
4) 調整にて、ズレが多かったコイルは、内蔵の同調容量(コンデンサー)の劣化が疑われるので、
  内部のコンデンサーを取り出し、基板の裏側に同容量の新規コンデンサを外付けしてあります。(合計9ヶ所)
  劣化で容量が少なくなっただけなら、まだ良いのですが、損失が増えると歪率などの性能がでなくなります。
上記の様に改造されていますので、純正至上主義の方は入札をお控えいただいた方が良いかも知れません。
 
調整に際しては、FM-Stereo信号発生に、MegroのMSG-2170を使用し、変調用のSGには、
Agilent(現:Keysight)のHP8657Bを使用しました。 調整は通電後約30分以降に行っています。
ステレオセパレーションについては、調整時(83MHz)に置いては、L/R共に56dB以上(Wide時)取れておりましたが、
調整した周波数以外では、54dB程度になる周波数もありました。
(Wide: R->L 61.55dB, L->R 58.83dB,, Narrow: R->L 45.71dB, L->R 45.15dB) @83.0MHz @1kHz_100%_Mod 調整時
レベル計による測定で、すべての歪とノイズ分を含んだ値です。 1kHz成分のみならWide R->Lも62dB程度取れていました。
また、変調用のSGの機種を変更することでも多少変化するため値を保証するものではありません。
 
(歪 Wide Mono 0.0121%, Stereo 0.0162%, Narrow Mono: 0.0186%, Stereo: 0.0317%)@83.0MHz @1kHz_100%_Mod 調整時
この測定値は、レベル計で測定した値なので、全高調波とノイズを含んだ値です。
左右の固定出力レベル偏差は、Mono Rch=0dBとして、Lch: +0.09dB, Cal_Tone: Rch:-4.76dB, Lch:-4.67dB (436.73Hz)でした。
可変出力側は、ボリュームのギャング誤差(2連ボリュームのトラッキングエラー)がありますので、
出力偏差は、以下の通りでした。
Rch=-0.34dB, Lch=-0.22dB @VOL_MID(真上),  Rch=8.95dB, Lch=+9.02dB @VOL_MAX.(固定出力Rch=0dBとして)
よって固定出力と可変出力の関係は、VOL_MIDで、ほぼ固定出力と同じ、VOL_MAXで固定出力の約+9dBが出力されます。
 
また、本機は、Muteのレベルが可変できます。 一番浅くした時が16dBuV, 一番深く設定した時が35dBuVでした。
また、Servo機能(=AFC)が働き始めるのは、大体23dBuV位以上からです。(Distance_Mode時)
Servo機能が安定的に働くには、Sメーターが2.7~3.0以上振れている必要があります。(Distance, Direct Mode共に)
隣接に強い局が存在する場合は、Servo機能がうまく働かないことがあります。(取説にも表記あり)
 
Sメーターの振れと入力の関係 (通電30分後に測定)
(温度で多少変わるので目安です。温度が上がるとメーター表示が増える傾向にあります。)
Distanceの時
1: 13dBuV
2: 18dBuV
3: 22dBuV
3.50: 30dBuV
4:00: 40dBuV
4.25: 48dBuV
4.50: 56dBuV
4.75: 71dBuV~(ここで飽和)
 
Direct時 (約20dBのATTを入れた状態になります。)
1: 34dBuV
2: 39dBuV
3: 43dBuV
3.50: 51dBuV
4:00: 61dBuV
4.25: 69dBuV
4.50: 76dBuV
4.75: 91dBuV~(ここで飽和)
最高のS/N(80dB以上)で聴くには、Distance、Direct時共にに4.5以上、Sメーターが振れている必要があります。
Distance時でも、80dBuV位の高入力で歪は増加しないので、Directに切り替える目安は、Directに
切り替えてもSメーターが4.5以上振れている時です。
 
アナログチューナーですが、1990年代のシンセサイザーのチューナーにも全く劣らない性能を持っていると思います。
今同時に出品しているSONYのS333シリーズよりも良い位です。 Narrowはこちらの方が完全に良いです。
電気的な性能は大変すばらしいと思います。 当方の調整用の測定器の限界です。
最後の写真は、調整直後のStereo_Rchの1kHz_100%変調時のオーディオ出力スペクトラムです。
歪、パイロットリーク共にかなり低いレベルになっています。
あと、本機種共通のことですが、静かな環境ではトランスの唸り音が微かに聞こえます。
メーカーサービス(修理)での改善か生産途中での改善か分かりませんが、トランスの唸り音を
軽減させるために電源トランスがゴムブッシングで浮かされて固定されているものがありますが、
本機のその対策はされていませんでしたが、ほとんど気にならないレベルと思います。
 
製造から約39年程度経過するものですから、再調整無しで動作していても初期の性能を期待するのは難しいと思います。
今回出品しているものは、調整して動作を確認してありますので少しは安心して使用して頂けると思います。 
この機種本来の性能に近い音質でお楽しみください。
 
外観については、プラスチック部分が多少変色して黄ばんでいます。
Mute_Level調整用レバー、Servo_Lockレバーの表面が荒れています。
また、背面パネルに変色があります。
その他は、39年以上経過する中古品ですから、多少の傷はありますが全体的に大変綺麗な状態と思います。
特に外観を重視される方は、必ず、画像で確認をお願い致します。
 
送料は落札者様で御負担をお願い致します。 
また発送はクロネコヤマトの宅急便発払い(サイズは120cm)を予定しております。
沖縄県以外は、原則クロネコヤマトの宅急便を予定しております。
(宅急便の例:南東北、関東、信越、北陸、中部:\1453、北東北、関西:\1562、中国、四国:\1681、九州、北海道:\1919)
※※※沖縄県は、原則ゆうパック(\2,370)になります。※※※ もちろん、宅急便も対応可能ですが、\2,810と割高です。
また、配達日時の指定は可能ですが、落札日から5日以上先の日にち指定はご遠慮願います。
厳しい日時指定をご希望の方、落札日から5日以上先の日をご希望の方は入札をお控えください。
また、配達日時の指定のある場合は、必ず、送金前にお知らせください。
当方で入金確認後、すぐに発送伝票作成依頼と集荷依頼を運送業者に連絡してしまう場合があります。
この場合、一旦キャンセルして再発行になり大変手間が掛かります。
 
商品到着時に全く動作しないなどの時は、中古品と言う事もあり代替品の用意が出来ないため、
商品代金、送料及び振込手数料の返金までの責任とさせて頂きます。
ただし、この場合も改造したり、内部を開けたり調整した場合は対応できません。
問題があった場合は、内部を開けずにまずはご連絡をお願い致します。
 
大変申し訳ございませんが、ご落札後72時間以内に何らかのご連絡をお願い致します。
ご連絡がない場合、不本意で残念ですが【落札者削除】をさせて頂く場合がございます。
また、本商品はオークション代行業者様(特に海外発送)の入札は固くご遠慮願います。
本商品は、日本仕様で海外では使えません。
また、取引後、サポート等が必要な場合があり対応できないためです。
落札されましても、落札者都合で取り消させて頂く場合がございます。
この場合、システムから自動的に落札者様の評価に「非常に悪い」が付いてしまいます。
また、評価で「悪い」、「非常に悪い」の割合の多い方が入札されても、その内容を確認して取引に不安を感じた場合、
入札を削除させて頂く場合があります。
また、不明事項は、必ず、入札前に質問にてご確認願います。
入札後、落札後に、お取引きの成否に関わる様なご質問はお受けできません。
また、落札後の追加ご要望にはお応えできません。
 
出来るだけ長く使って頂きたいと思ってメンテナンスしておりますので、
良い環境で大切に使って頂ける方の入札をお待ちしております。
どんなに性能の良いチューナーでもアンテナから入力された信号以上になることはありません。
チューナー内部でどれだけ劣化させずに音として出力できるかがチューナーの性能です。
良い音で聴いて頂くためには、アンテナが重要です。 室内アンテナはあまり推奨できません。
また、ケーブルテレビ(CATV)もあまりお勧めできません。
ケーブルTVに接続する場合は、ご入札前に各自適合性をご確認願います。
CATVで受信問題が起きた場合、ご落札頂いた商品自体の問題なのか、CATV関連の問題なのか
の切り分けが難しいので、CATVにつないでご利用をご計画の方は自己責任でお願い致します。
落札後のCATV関連の質問は申し訳ございませんが一切お受けできません。
  
CATVでお使いになった場合の問題点の一例として、Muteが効かない場合があります。
これは、CATVで放送の無い周波数でも、ノイズレベルが高く、Sメーターが少し振れる場合があります。
本機の場合、Sメーターの信号強度とセンターメーターの中央でMuteを解除しているのですが、
ノイズの場合、センターメーターはゼロなので、ノイズでもSメーターが振れていれば、Muteが
開いてしまいます。 ただ本機の場合、Muteレベルが可変できるので対応できるかも知れません。
そしてこの問題は、光ケーブルを使用している場合に多く発生する可能性があります。
これは、ほんの一例ですが、CATV会社は千差万別で、千差万別の問題が発生する可能性があります。 
特に鉄道系、地域コミュニティー系は予想外の問題が発生する場合があります。
また、他社と合併したCATVも特別な設定が必要な場合があります。
 
また新たな部屋に引っ越されて、「部屋に用意されたアンテナ端子に接続したが受信できない」
と言う様な漠然としたご質問にはお答えできません。 
接続を予定するアンテナ端子に来ている電波は、
①自前のアンテナなのか、②共聴システムのアンテナなのか、③ケーブルテレビなのか、
落札者様ご自身が理解できていない方、また、問題発生時に落札頂いた本体に問題があるのか
否かの切り分けの出来ない方の入札は固くお断り致します。
まずは、受信に必要なアンテナまたは、環境を整えた後に入札をお願いいたします。
 
また、お住まいの地区がFM受信が可能な地域なのかどうかをご入札前にご確認願います。
昔のアナログTVが見れていた環境であれば、同じ様な所にFMアンテナを建てれば聞こえると思いますが
改めてご確認をお願いいたします。 
多数の局をお聞きになりたい方はどの局が聞こえるのかも事前にお調べ願います。
最近、初めてFMチューナーを使われる方の落札も多く、落札後にかなり初歩的なご質問を受けますが、
受信のためのサポートは行えません。 なぜなら、私の住んでいる近郊であれば放送局と電波状況が
把握できますが、私の行ったことのない地域では、状況が全くわかりません。
FMチューナーに不慣れな方は、地元の信頼できる電気屋さんで購入するかサポートしてもらってください。
大変申し訳ございませんが、初めてFMチューナーを使われる方は入札をご遠慮願います。
また、室内アンテナ使用での質問も一切受け付けておりません。
 
当方のオークション対応時間は、基本夜間です。
昼間に頂いた質問等、取引のための連絡に対する応答は、基本夜間になります。
また、稀に出張などの場合、連絡が遅くなる場合があります。
オークションの入札取り消し依頼などの対応も、場合によっては間に合わない場合がありますのでご注意願います。 
お急ぎのお取引きをご希望の方は、入札をご遠慮願います。
 
この商品は、ご希望があれば、将来、再調整が必要になった場合のメンテナンスを適価にてお受け致します。
  
良くある質問に「お勧めの機種はありますか?」また、「どの機種が音質が良いですか?」
に近いご質問が良くありますが、その様なご質問には回答できません。
音質については、個人の感覚であり、また、オーディオは趣味の世界であり、どの様なことに重きを
置かれているのかは分からないからです。
ご自分の欲しい機種が明確に決まっているオーディオマニアの落札者様の入札をお待ちしております。
 
また、質問欄からの修理依頼はトラブル回避のためお受けしておりません。
 
よろしくお願い致します。