Brompton用の軽量化ホイールになります。

スタイルはCampagnoloホイールの様にフロントホイールはラジアル組、
リアホイールはG3組としておりまして、
フロントはバッグに荷物を載せる事もふまえて20本スポーク、
リアは21本スポークとして組んでおります。

17年前からBromptonのホイールを組んでおりますが、
フロントは最小で10本、
リアは最小で18本で組んでおり、
色んな方に組みましたが特に問題はありません。



パーツ構成としまして、
フロントハブはExtralite製のCyber Frontになりまして、
メインボディはカーボンステムやカーボンフレームを作って下さっていた方から剛性の高いカーボンパイプを頂き作って貰っています。
その為、44gと軽量でいて強度・剛性共に高く仕上がっております。
軽量でありながらベアリング径の大きいハイブリッドセラミックベアリングを使用しており、
ボディが高強度でもある7075AL(超超ジェラルミン)から削り出して製作されているため、
フロントホイールで引っ張って行ってくれるかの様に進んでくれます。



リアハブはtuneハブのメインボディを使用しておりまして、
3ピースシャフトとフリーボディは韓国にて削り出して製作してもらいました。
メインボディはドイツで6061ALブロックからCNC旋盤にて製作されております。

シャフトは7075ALブロックから削り出されておりますので、
肉厚に製作してもらいましたので体重制限としましては100kgまで問題ない仕様になっております。

フリーボディは7075ALで製作してるものもありそちらの方がだいぶ軽量にも仕上がるのですが、
より脚力のある方や体重のある方にも合わせられる様に粘り気・剛性・強度の高い64チタンブロックから削り出して製作して貰っています。

フロントハブ同様にベアリング径の大きいハイブリッドセラミックベアリングを使っておりますので、
軽量でありながら回転はとても素晴らしいです!



スポークはチタンスポークを使用しておりまして、
日本製でいて何度も改良を重ねて程良く剛性があり硬くもあるチタン合金スポークに仕上がっております。
又、
首の部分のみ少しだけ太くし強度もあげております。

ホイールとして組む際、
フロントホイールはオールチタンスポークでも何の問題もありませんが、
リアホイールはスポークを抜いて少なくした組み方をした場合、
カセットとは反対側の方をチタンにするとすぐに折れてしまいますので、
sapimスポークのLaserダブルバデッドスポークにし軽量かつ折れ防止にしております。

チタンスポークは柔らかくてすぐに折れそうというイメージがあると思いますが、
純チタンであればすぐに折れてしまいますがチタン合金でチタン本来の粘り気に硬さまで付け加えることができますのでだいぶ硬く仕上げられております。

MTBやダウンヒルバイクにチタンスポークが採用され、
ダウンヒルの競技にも使われている程でもありますのでとても長持ちしてくれます。

僕は15年くらい前から自分のBromptonに必ずチタンスポークを使用しておりますが、
折れる事なくずっと使えております。
又、
スポークは長い事によってしなりを出しショックを吸収してくれますので、
スポークのたわみがとても重要でもあり、
小径車はスポークが短くリムの強度や剛性がしっかりとしていないのでスポークをだいぶ強く張る必要があるのですが、
18インチカーボンディープリムの時は130mm台であったのにも関わらず一度も折れることはありませんでした。

従来のステンレススポークが5g、
sapim Laserが3.5g
sapim super spokeが2.5
チタンスポークが2.5g
と、
sapim super spoke並みに軽くsuper spokeは一本1200円近くになるほど高価なものですので、
チタンスポークは軽量スポークの中ではコスパ良くショック吸収性も良く、
とてもおすすめなスポークであるのは思っています。

自転車屋に勤務している時から色んなお客さんにおすすめして組まれた方が多くもありますが評判はとても良いです。



リムは台湾製の軽量リムを使用しておりまして、
パッドのあたり面はブレーキの効きを良くする為にCNCでギザギザ面にしてからブラックカラーにアルマイトしておりますので、
全てブラックに出来ております。

リムをオールブラックやリムのアルマイトというのはとても難しく、
本来はリム自体の繋ぎ面を繋げる前にアルマイトを施し、
リムを繋げ、
その後にあたり面のCNCの加工後に製品として仕上がるのですが、
その後とアルマイトとなりますと、
リムの繋ぎ面に鋳物を差し込み固定をしておりますので、
その鋳物がアルマイト溶液に反応して変色してしまう場合や、
リムの繋ぎ面にアルマイト溶液が残り易く、
リムを吊るしている際にアルマイト溶液が少しずつ漏れ出てアルマイトが剥離してしまいますので、
このオールブラック仕様は意外とコストがかかってもいます。



何よりも見た目がとてまかっこいいとも思います。
自分のはグラデーションチタンスポークにしているのですが、
つい最近プレーンカラーのチタンスポークでお客さんのホイールを組み、
かっこいいなぁと思いプレーカラーにしようか日々悩んでいます。。。