ラピスラズリ
英名 | Lapis lazuli |
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和名 | 瑠璃 |
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主な産地 | アフガニスタン |
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成分 | ラズライト・アウィン・ソーダライト・ノーゼライトが主成分 |
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結晶系 | 等軸晶系 |
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モース硬度 | 5 ~ 5.5 |
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比重 | 2.3 ~ 2.9 |
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色 | 紺青色(パイライトによる金色班有り) |
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ラピスラズリの意味
ラピスラズリは9月の誕生石。この石の魅力は、何といっても深く濃いブルーにあります。他に類を見ない、吸い込まれそうな濃紺。そこに浮かぶ白い模様や散りばめられた金色が、まるで夜空の雲や星のようにも見えて、とても神秘的です。
ラピスラズリはラズライト(青金石)を主成分とした混合鉱物。この不思議な模様はカルサイト(白い筋のような部分)やパイライト(金色の部分)などの混合成分によるものです。
ラピスラズリはとても古くから「天空を象徴する聖なる石」として神聖視されてきました。古代エジプトやバビロニアでは、この石を護符として用いたり、王族などの装飾品によく使われています。
その他にも、世界各地で「神につながる石」として、様々な儀式や呪術に用いられてきました。そのことから、ラピスラズリは「世界で最初に認められたパワーストーン」だといわれています。単なる宝石の枠を超え、人々がこの石に、何らかの聖なる力を感じたということなのでしょう。この石の不思議にまつわる伝説や説話は、世界中に数え切れないほど残されています。
「幸運をもたらす」パワーストーンとして有名なラピスラズリですが、目先の幸を運ぶような性質ではなく、むしろ厳しい導き手として、時には持ち主のカルマを表面化させ、試練や苦難を乗り越えることで魂を成長させようとするでしょう。ラピスラズリのパワーは深遠なもの。その素晴らしさを理解するためには、自分自身のレベルアップが必要なのです。
そのため、ラピスラズリは叡智の石とも呼ばれています。「第三の目」を開き、古い価値観やしがらみを捨て、知恵・知性・洞察力・決断力を授け、意識をより高いレベルへ導いてくれるでしょう。心の曇りや邪念、嫉妬、不安などを払いのけて、精神のバランスを整え、イメージの現実化を促進することで、願いを実現できるように促してくれると伝えられています。
ラピスラズリに惹かれる人は、今の状態から抜け出したい、もしくは新しい世界の扉を開きたいと思い、ガイドを求めている事が多いようです。ですが、ラピスラズリは「人生の師」ともいうべき聖石。良い事だけを運んでくれるようなパワーストーンではありません。そのため、運勢の好転を求めてこの石を持ちはじめたはずなのに、気がつけば苦しい状況や試練に直面してばかり…ということがあるかも。
「本当に幸運をもたらす石なの?」と疑いたくなってしまうかもしれません。ですが、そのすべての出来事は、持ち主本人が求めている、魂の成長に必要なもの。目の前の状況に惑わされず、内なる声に耳を澄ませば、最終的に良い方向へと導いてくれるでしょう。
※ラピスラズリは、石の強度を高めて美しく見せる為に、透明なオイルや樹脂を含浸処理させてあることが多いもの。ブルーの染料で染めてある場合は別として、透明含浸処理は最も一般的で、パワー面においての影響はありません。
※ラピスラズリは熱・衝撃・酸性・アルカリ性に弱く、弱点の多い石ですので、取り扱いには注意が必要です。汗や化粧品、薬品などに極力触れないよう気をつけましょう。特に汗が付着したまま長期放置しておくと、白く変質する場合があります。お手入れとしては、乾いた柔らかい布で軽く拭くと良いでしょう。