*パンブックスより発行された英語版の翻訳で、B5版カラー/モノクロ口絵随所に392頁で、左開きの重厚な一冊。SF史の主要な作品は大部分この本のどこかで扱われていて、原題や著作年、作品の内容までが簡単にわかるようになっており、それらの作品の関連作品についても述べられている。またSFのテーマやアイデアを要領よく分類しており〈破滅と終末〉〈都市と文明〉〈ロボットとアンドロイド〉など、エッセイとしても読めるようになってます。執筆者もアシモフ、クラーク、シェクリイなど有名作家が顔を揃えており、資料性・娯楽性ともに備えています。発行から30年以上経つので、紹介されている作品はかなり古くなっていますが、SFのエッセンスを掴むにはいまだに有益です。ブライアン・アッシュ/編、山野浩一/日本語版監修。