「土地の名前、どこにもない場所としての : ツェラーンのアウシュヴィッツ、ベルリン、ウクライナ」
平野嘉彦 / 法政大学出版局
定価: ¥ 3,300

アドルノの「アウシュヴィッツ以降に詩を書くことは野蛮だ」という言葉の後でもほとんど唯一認められた詩人、パウル・ツェラーン。その詩篇を詳細に解釈し、「言語」と「現実」の収斂点として三つのトポスを、アナグラム的な言葉の断片のなかに浮かびあがらせ、その「土地の名前」が逆説的にも「どこにもない場所」であることを指し示す。ひとは問いかえさないではいられないだろう、これは「詩」なのだろうか、と。



※コスレや黒ずみ、角やふちの軽い荒れなど通常レベルの使用感があります。大きな傷みのない良好な中古本です。











■目次



第一章 アウシュヴィッツもしくは差異
  一 「糸の陽」
  二 「勤勉な地下資源」

第二章 ベルリンもしくは布置
  一 「研ギスマサレタ切先ニ」
  二 「一枚の葉」

第三章 ウクライナもしくは喚起
  一 「帰郷」および「チュービンゲン、壱月」
  二 「時の片隅で」

日本語版のためのあとがき
使用参考文献















【管理用】

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土地の名前、どこにもない場所としての ツェラーンのアウシュヴィッツ、ベルリン、ウクライナ 平野嘉彦/著