エイズTシャツはMartin Margielaが
1994-1995年秋冬コレクションから
現在に至るまで発売し続けているTシャツ。
毎シーズン違ったカラーが発売されているが、首元にプリントされた英文の内容は
初期からずっと変わらない。

「THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T SHIRT BUT IT'S A GOOD START(エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがこのTシャツを着ることは良い始まりだ)」

ご存知の方も多いかと思うが、
この内容からわかるとおりこのTシャツは
HIV(エイズ)のチャリティーTシャツ。
このTシャツの売上の一部が
HIVウィルスとエイズの撲滅、
患者へのサポートのために設立された
フランスの機関「AIDES」に寄付される
ようになっていて、その成果は700,000ユーロ(約7900万円)を超えると言われている。

このような意図が込められたTシャツだが、
そのメッセージは着ている状態では
首元の文字が隠れてしまい
パッと見ただけでは伝わらず、
脱いで折りたたむことで
ようやく全文があきらかになり
露骨にメッセージを主張するのではなく、
誰かにその内容を尋ねられそれに答えたときに初めてTシャツにこめられたメッセージが
伝わるというわけ。

一般的に2003年秋冬以前のものを”初期”と
区分けすることが多いが
カラーが違うだけに見える”エイズTシャツ”も
初期のものには微妙な見分け方がある。
それは英文6行目の「T SHIRT」の文字だが
1994年秋冬~2000年秋冬のエイズTシャツには「T」と「SHIRT」の間に「・」がついている。
一方、それ以降に発売されたエイズTシャツには「・」がない。
これさえわかっていれば一目見て”初期モノ”か
どうか判別できる。
また初期のものは英文がペンキで書かれた
ような風合いで、文字に濃淡が出て
かすれているのが特徴。
そこで今回出品のTシャツだが、
このキャメル色のボディ、
真紅の文字色から分かるように
2008年秋冬の作品。
とくにいいのが、文字のラバープリントが
とてもいい雰囲気に割れている点。
これはビンテージ古着に理解のある人なら
分かるだろうが、この"割れ"がとても重要で
経年劣化が早く起きるように加工した
テクニックが素晴らしい。
サイズはS表記で、各所メジャー実測値は
肩幅38.5cm、身幅46cm、着丈60cm、
袖丈17cm、裄丈37cm。
右裾に4mm程度の引っ掛け穴が空いている。
なお発送は、ポスト投函のネコポス便で
お送りしますので、送料は210円になります。